2021年10月(1)
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10月31日〔日〕 | ||||||||||||||
反原発プチしゃべり場第33回 プチ労127回 |
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参加者:9人(久しぶりYYさん、SAさん参加) 中高年:青年=3:6 地域:それ以外=4:5 メニュー:5時たみゴジラで大好評!初豚バラ丼&金平牛蒡 ご飯一升完食! 「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第37回 新章:第四章 日中戦争から敗戦(1937年~1945年)~昭和天皇の戦争 (1)1937年 日中戦争~昭和天皇の「勇気」 レポーターゆたかさん 第二節 日中戦争-アジア太平洋戦争の原因 b.日中戦争の性格を浮き彫りにする南京大虐殺 ①② 新聞記事のとおり、予備校講師の講義で白紙に戻ったが、最近もまた予備校のテキストから抹消されようとした「南京大虐殺」の前半。 まず、南京へ進軍した兵士たちの行為や心理を描いて、即日発禁処分になった石川達三の「生きている兵隊」のクライマックスを宮沢賢治の朗読を続けてきたレポーターが朗読して、みなで聞き入った。 レポーターの的を付いた論点の指摘もあり、当時、「仮の軍隊」により虐殺の主役を強いられた日本軍兵士たちの生態をめぐってトークが続き、最後は、本日、投票日である選挙権のありようにも及んだ。 Report & Talk Reporterが、上海から南京へ進軍する日程に従って描かれた「生きている兵隊」の最後、南京大虐殺が一段落した後と思われる頃に南京市内の酒場で飲む兵士たちの姿を描き、当時、全面伏字とされた第11節を全文朗読。 南京への途上で、中国人女性を殺害した一等兵が、夜の暗い窓にいた白い猫を恐れ、持ち込んでいた拳銃で、酒場の日本人女性に発砲し負傷させてしまう場面。 GO:背景を補足すると、この一等兵の部隊のモデル、第16師団は、1937年7月、中国北京周辺の偶発事件で日中戦争が始まった当初、予備役中心に急きょ編成された増援部隊のひとつ。 現地では停戦協定ができたのに、近衛らがわざわざ日本、朝鮮から送り戦闘を拡大させた。 そして、戦争が上海に飛び火し、中国の抵抗が激しいので、11月になって、北京周辺から引き続き上海戦の応援に送られた。 兵士たちは、そろそろ帰国できると思っていたのに戦闘を強いられた。 地図の16Dという赤い線がこの師団の上海上陸後の行程で、地図にも「作戦制令線(この線を越えて戦闘はしないという限界線)」があるように、上海を制圧したら終わりのはずが、上海南側から上陸した増援部隊との間で、さらに、南京攻略を競わされた。 それを命令した司令部は、正規の軍隊のように、規律を取り締まる憲兵部隊も、食糧を 補給したり、死者を後送する兵站部隊も持たない急増の「仮の軍隊」だった。 Reporter UY:「白い猫」を恐れて、兵士が、これまでをいろいろ思い出して何か神経衰弱のようなことになっている。激しい戦闘が続いている間は「忘我の境地」というか感じないことが、一段落すると襲ってくる。 GO:兵站部隊がないので、激しい戦闘が続き死者が増えても、その遺骨を生き残った兵士が抱えて進軍した。だから、次の戦闘で「この死んだ仲間の仇だ」と中国人を虐殺することにもなった。 UY:それにしても、途中には、現地女性の虐殺場面が何度もでてくるのに、最後のこのあたりだけ全面的に伏字にされたのはどうしてだろう? Mg:相手が、中国人ではなく日本人の女性だったからじゃないか。 UY:石川達三は、発禁処分とともに、起訴され有罪になったが、その可能性があるのに、出版したのは、戦場の人間の心理に作家魂が刺激されたのだろうか? GO:石川自身「発禁にされ起訴されるとは思わなかった」と言っている。それに対して「南京事件の惨虐も聞いただろう石川は、衝撃を受けたが、それがなぜか、その疑いを、日本とその軍隊そのものに向けず、兵士個々人に向けた」(子安宣邦「日中戦争と文学という証言」)という評価がある。 UY:このころは、作家などみんなそうだったのかな? AS:「生きている兵隊」の後だと思うが、出版された火野葦平の「麦と兵隊」、それに続く「兵隊3部作」は読んだ。それは、兵隊の成長物語だと思うが、火野は、暗い「生きている兵隊」を読んで対照的なものを書いたのかな? GO:そう、石川の判決の数か月後、次項で取り上げようと思うが、中国本土での日本軍兵士の行軍の美しさを描いた火野葦平の「麦と兵隊」が大ベストセラーになった。 読んだかどうかはわからないが、火野は、石川が取材した時点で、上海で現役の兵士だったから、兵士の側に寄り添ってその苦労や成長を描いたのかも。 アフガニスタンで頑張った中村哲さんの叔父でもある火野は、それで国民的人気作家になったが、敗戦後10年経って自死した。 UY:ところで、この小説に、医科大学卒の一等兵が、医学生としては人の命を救うことが使命だったが、「戦場では、敵の命をごみ屑のように軽蔑すると同時に、我とわが命をも全く軽蔑する気になっていく」とあるが、こんな戦争が始まったら、ホントにどうするんだろうか。 昔、地方公務員の友人が「上から言われたらやるよ」と言ったが、自分は徴兵されても、人を打つよとは言えない。 Mg:徴兵拒否した時の罰則と言うか扱いによる? GO:難しいが、次の次の項、「アジア太平洋戦争」のところで紹介したいが、調べてみると、日本でも徴兵拒否の記録が残るのが数人いた。キリスト教集団「灯台社」。 アメリカでは、約12万人の日系人が収容所に入れられたが、そのなかで、苦渋の末に、アメリカへの絶対的忠誠と徴兵を拒否した青年たちが数百人いた。 二つを拒否したという意味で「No No Boy:ノーノーボーイ」と呼ばれた。 YS:ドイツでは、良心的拒否というか、徴兵を拒否する場合に代わりに社会貢献しろという制度になっている。 N:やはり戦争が始まる前に止めなきゃということだが、何で、日本では、「慰安婦」「徴用工」とともに、アベたちは南京虐殺を消したいんだろう? Mg:国際的に問題にされているからじゃないか。 YY:世界で常識なのに、日本のなかでは、まじめに考えない。 N:沖縄では、沖縄戦の時の大量に埋まったままの遺骨を発掘し続けている人たちがいる。そういう人やそういう具体的な証拠がある時に「なかった」なんていえない。 YY:「南京」は、やはり、相手が中国だからか。相手がアメリカだったらそうはいかない。 N:中国への対抗意識、差別感? そういう意味では、韓国のボーカルグループBTSが好きなので韓国語を勉強していた「こども塾」の小学生に、韓国と日本との歴史を話したら、「メンドー」だなっていう感じで、BTSもうまい英語の方がいいかと言い出した。 Mg:みんなに「もめることはいや」っていう感じがある。 N:本日は総選挙投票日だが、「5時たみ」に来ている中学生は「選挙権もらったら行かなきゃいけないのかな?」と言う。 MK:オーストリアは、棄権すると罰金がある。 YS:ベルギーは、何回か行かないと剥奪される。 GO:ならせたくない候補からマイナスする反対投票権もつくりたい。 Mg:そうそう。 N:学校で普段から政治について考えさせないんだから、中学生の気持ちもわかる。 YY:ほんと、平和教育っていっても、「みんな死んじゃったんです」みたいで中身がない。 After Comment: N:南京大虐殺を何で隠したいか、あらためてわかった気がする。 日中戦争に戦略もなく「そうなっちゃったんだよね」と言う感じ。 そのなかで、兵士は、「ふざけんな」とすさんで、いらだち、それを消すために女を殺した。その「グダグダ」な感じが、まさに「日中戦争の性格を浮き彫りにした南京大虐殺」であり、総選挙をよそに同じ日に起こった「京王線事件」の犯人も同様じゃないか。 「自分の意見を言う。それをプラカードに書いてみんなで表に出る」というようなことを学校でやらないなら、少しずつでも「5時たみ」とかでやりたい。 AS:自分自身、戦争といえば「太平洋戦争」で、日中戦争ってあまり知らず、修学旅行で、沖縄と広島に行って「戦争でこんなに“被害”を受けんだ」っていう感じで、YYちゃんも言ったように、そういう教育が多いから、「加害」について、ほんとに知らない。 次回11月28日プチ労128回は、けんいちさんレポーターで本稿最終回、南京大虐殺の後半。「5時たみ」の高校生女子も参加するかもです! 12月は、勉強無しで、年末恒例「望年会」を12月19日日曜日午後5時からやりたいと思います。 以上 |
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10月28日〔木〕 | ||||||||||||||
10月の5時たみゴジラ:新しい仲間!!! | ||||||||||||||
10月7日5時たみゴジラ12 本日、高二女子、ケンちゃん独占国語相談^_^メニュー:初玉ひで風(味醂4醤油2出汁1)親子丼&店長作かぼちゃサラダ、大根葉胡麻和え、大好評きゅうり糠漬け 中二女子「2日分は食べた」^_^ 10月21日5時たみゴジラ14 モットーは自主性^_^ メニューは初ジャーマンポテト&店長作洋風バターツナコーン炊き込みご飯(ラクつゆ)好評 望年会自主練木琴 10月28日5時たみゴジラ15 新しい仲間中二女子登場^_^ 4人が"5人ら(ごじンら^^)" 中二女子の「苦手な数学」教える高二女子 事前集合して手作りスウィートポテト メニューは新たな仲間来たので第一回メニューのガパオ 自分たちで作ったスウィートポテト「売っているのより素朴で美味しい」 |
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10月21日〔木〕 | ||||||||||||||
中国の架け橋Tさん帰国!再見〔ザイチェン〕!! | ||||||||||||||
10月20日〔水〕 | ||||||||||||||
10月のこども塾239回~242回:韓国語も英語も | ||||||||||||||
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10月10日〔日〕 | ||||||||||||||
プチ労版「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」全編 | ||||||||||||||
プチ労版「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」を「最初から全部読んでみたい」というありがたい依頼をいただいたので、「歴史」の「草稿」、まとめなどプリント・製本して送りました^_^
・第一章「ペリー来航から第一次大戦終了まで」(ピンク)
・第二章「第一次大戦~世界大恐慌まで」(グリーン)
・第一章・第二章プチ労トークまとめ(2018/2〜2018/11 白地)
・第三章「世界大恐慌から日中戦争開始まで:前半」(イエロー)
・第三章前半プチ労トークまとめ(2019/1〜2020/2 白地)
・第三章「世界大恐慌から日中戦争開始まで:後半」(付録プチ労トークまとめ2020/3〜2021/2 付き ブルー)
・第一章~第三章付録地図・表(白地)
・第四章(1)「日中戦争~昭和天皇の『勇気』」(今年プチ労で使用中 レッド)
・第四章(1)プチ労トークまとめ(2021/3〜2021/9まで:白地)
・第四章(2)「中国抗日闘争への敗北」(来年プチ労で使用予定 ブラウン)
・年表(1848年から1940年まで:白地)
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