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 プチ労144回
「近現代日本150年の労働者・民衆の歴史」新「草稿」”アジア太平洋戦争(前半)”突入!

2023-8-27プチ労144回まとめ>

参加者:9人 中高年:青年=45 地域:それ以外=72

メニュー:暑い夏の終わりにキーマカリー&店長作ポトテサラダ、北海道の国鉄闘争成田さん差し入れ旬メロン

 

「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第54

第四章 日中戦争から敗戦(1937年~1945)~昭和天皇の戦争

新「草稿」() アジア太平洋戦争(前半) 第一回

レポーターGO 概説&レポーター案

新「草稿」PDF
history431.pdf へのリンク



 

 中国民衆の闘いの側から見た日中戦争(1937-1940)を経て、日本が、中国民衆の創った「民主」に敗北し東南アジアに侵略せざるを得なかったアジア太平洋戦争が新「草稿」。

 概説は以下のとおりだが、詳しくは「まえがき」(新「草稿」5-8)を参照。

 

 まず、本稿ではこの戦争を「アジア太平洋戦争」と呼ぶ。

いわゆる「太平洋戦争」は、敗戦後GHQの指示で定着したが、それでは、この戦争の東南アジア侵略という本質が見失われる。

「草稿」は、第一節前夜、第二節開戦、第三節戦局転換となっているが、戦争の経緯よりもそれぞれのポイントで見ていく。

●第一節 前夜

○第一節前半は、朝鮮、中国侵略をすればするほど日本は一層侵略せざるをえなくなった、という日本の資本主義の矛盾が、戦争前夜に溜まっていたこと。

○第一節後半は、そのなかで、敗戦後、「平和主義者」だったといわれる昭和天皇裕仁が、いかに主体的に開戦を決意したか、何より「ここで侵略を止めると民衆の内乱が起きる」ことを恐れたかを検証する。

●第二節 開戦

○第二節前半は、開戦は真珠湾ではなく東南アジアだったこと。

そして「破竹の勢い」で到達したシンガポールで、南京虐殺以上に知られていない華僑大虐殺を実行したことと、その最中でも、「アジア解放‐大東亜共栄圏建設」にまじめに取り組んだ特務機関長の姿もあったことを見る。

○第二節後半では、開戦と前後して、今まで見て来た中国民衆の創った「民主」の脅威にようやく気付いた日本が、その拠点、抗日根拠地に大掃蕩戦を仕掛けるものの、中国民衆が一層広範な土地革命に取り組み、日本を敗北に追い込む様を見る。

●第三節 戦局転換

開戦からわずか半年で「破竹の進撃」は途絶え、日本はひたすら敗戦への道を歩むが、だからこそ余計に侵略戦争を正当化する「大東亜共栄圏建設」という巨大な幻想を一層振りまいていく。

現代から見れば「大東亜共栄圏」など古色蒼然としか見えないが、キシダ政権の裏にある日本会議、それ以上にキシダが行っていることは、この当時と酷似しており、何より、この「『思想』を育んだ社会構造と意識は現代日本でも払拭されていない」という指摘もある。

〇第三節前半では、あらためて、これまで明治維新以来見て来た民衆の動きも振り返りながら、この「思想」が天皇制とともに生成する歴史の検証と整理を試みた。

そこでは、「まえがき」後半の注釈(新「草稿」7-8)にあるように、1990年代以降、ソ連が崩壊し「国家が宿命」ではなくなり盛んになった「国民国家論」の研究を踏まえて、「天皇主権」だった日本も「国民国家」のひとつと見ている。

さらに、「国民国家」とともに「フランス人の国民意識」といわれる「文明」、「ドイツ人の国民意識」といわれる「文化」をその歴史を検証するキーワードとして見た。

いいかえれば、18世紀、近代資本主義成立の必須条件として、フランス人権宣言から始まり、現代まで我々を縛る、女性も労働者も黒人も含んでいない、「想像の共同体」としての「国民」、そしてその「国家」形成のなかで「思想」は形成されてきた。

そして、検証の最後には、簡単ではないが「『国民国家』を越える民衆の思想」についての切り口を見た。

〇第三節後半 新「草稿」の最後は、「大東亜共栄圏」が流布されるほどに兵站基地とされ強力な弾圧にさらされた我々の最も近い隣人、朝鮮民衆のあまり知られていない独立運動を三人の独立運動家、革命家の青年たち生き様を軸に見る。

一人は、「近代朝鮮文学の租」といわれる李光洙(イ・グアンス)

彼は独立運動に取り組みながら、その進展のために朝鮮国内で積極的な「親日」に転じ、「触れるほどに血の噴き出る民族の傷口」と評されている。

二人目は、前「草稿」でも見たように、アメリカ人ジャーナリスト、ニム・ウエールズが延安で出会い、その短い生涯を「アリランの歌」(1941年。岩波文庫版1987)で描いた金山(キム・サン)

彼は、中国革命を押し上げる重要な役割を担いつつ朝鮮独立を準備した革命家。

三人目は、これも前「草稿」で見たように、首相近衛文麿が泥沼化した日中戦争の和平仲介を依頼した独立運動家、呂運亭(ヨ・ウニョン)

彼は、ユニークな活動を続け、敗戦直後に樹立され数か月だけ存在した朝鮮半島全域にわたる「朝鮮人民共和国」の首班となった。

しかし、南北分断後、彼の営為は、日本で知られていないだけでなく、つい最近まで韓国の歴史からも消されていた。

 

なお、原稿ができているのは第四節だけだが、「アジア太平洋戦争(後半)」の予定を紹介する。

〇第四節は、侵略した日本に抗する東南アジア民衆の闘い。

各地で闘いがあったなかでフィリピンを選んだ理由のひとつは、以前プチ労に参加していたフィリピン人の母と日本人の父を持つ青年H君の一言。

「国境ってそんなに簡単に超えられるのか?」

現代でも「いまだ国民国家形成途上にある」といわれるフィリピンは、「国民国家」日本を問いかけ続けている。

〇第五節は、戦争遂行に不可欠だった女性たちの「協力」と「抵抗」。

葛藤した女性たちの姿から、「国家」を越えた「民主」の実現、「女性解放」、「差別廃絶」など現代に通じる問題をみていきたい。

〇第六節は、敗戦。

1945815日、「革命より敗戦がまし」とした昭和天皇裕仁の「ご聖断」は、日本の民衆から「自分の判断で、自分の命をかけても戦う、あるいは戦わないと自主的に判断する可能性」を奪い、戦争を語らせず、戦争責任を隠ぺいした。

しかし、そこで見捨てられた沖縄民衆の「民主」を自分たちのものとする、現代に通じる闘いを見ていきたい。

 

Talk

 

ST:ほんとに、学校では近現代の歴史をやらないので、知らないことばかり。

UY:「アジア太平洋戦争」。ここに来なければ、ずっと「太平洋戦争」としか知らなかった。GHQが指示した思惑は何かな?

GO:戦後、ソ連との対抗のなかでも、日本はアメリカと戦って敗けたということを定着させたかった。

Z:たしかに、『人権宣言(Les droits de l’homme et du citoyen)』の”homme”は「男」。

 hが大文字のHなら人間なのだが。

 「文明」が「フランス人の国民意識」というのは、自分の国の問題としても考えてみたい。

Z:フィリピンのところで、Hくんは移民に反対なのかな?

N:そうではなくて、プチ労で「国境なんてなければ戦争もない」という議論した時に、「例えば日本は来たい人はみんな受け入れるのか?」と言った。

GO:今年6月の入管法でもそうだが、日本で「国民」、「日本人」、「日本文化」を強調する動きが強まっている。

 

以上

 
   
   
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