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7月30日(日) 
プチ労143回 

2023-7-30プチ労143回まとめ>

参加者:12人 中高年:青年=57 地域:それ以外=93

メニュー:暑い夏恒例チキンカリー&じゃがいもとなすのザブジ 完食!

 

「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第53

第四章 日中戦争から敗戦(1937年~1945)~昭和天皇の戦争

「草稿」第四章()中国民衆の抗日闘争への敗北(最終回)

第六節 「独裁」か「民主」か

③「民主」の勝利と現代中国(後半:「草稿」144151頁)                   レポーターけんいちさん

 

 「草稿」の最後では、前回見た現代中国の起点、天安門事件は学生たちの抗議だけでなく、知られていないが、中華人民共和国建国40年にして初めて自主労組が起ち上ったことが重要な点であることを指摘した。

 それが権力者に戒厳令を布告させ、戦車まで出動させることになった。

 沈黙させられた自主労組は、2018年、天安門事件から30年、再び深圳で学生たちの抗議と一体となって出現した。

 これは、情報が抑えられるなかで、日本の闘う労組、動労千葉が中国語のレポートを訳出して伝えることである。

その後も、政府の弾圧と情報管理に関わらず、労働者・学生の「民主」創りの闘いは続いている。

いいかえれば、辛亥革命に始まる中国革命が、現在まで続いている。

 ひるがえって、続く中国民衆の闘いは、日本の「民主主義」を問い返すものである。

 天安門事件の学生リーダーが2019年に述べた同事件を契機とした現代中国の特徴(「草稿」140頁:経済至上主義の蔓延、政治への無関心、道徳とモラルの地滑り)は、現代日本と瓜二つである。

 その上で、文芸学校(中野重治創立)講師のレポーターは、「中国」と言う言葉、その「言葉」とは何か?という点から、今の日本での中国の捉え方、そして、「民主主義」のありようについて論点を提示して、「民主」を創ることをめぐって、それこそ、矢継ぎ早にトークが続いた。

 中国民衆の闘いの歴史のいい集大成になったと思う。

 

Talk

 

Reporter MK:「中国」のテキストの最終回として、Nさんから聞いた現在の日本での「中国は危険だ」などの一般的な見方やGOさんの言った「現代中国から日本こそが問われる」という「民主主義」について、自分は文芸学校の講師もしているので「中国」という言葉、その言葉とは何かということから考えてみたい。

レポーターレジメ
petitrou143rejume1.pdf へのリンク
petitrou143rejume2.pdf へのリンク

N;政治の話も結構する自分の親友が「中国って何したいの?」と聞いてきたので「中国って誰のことを言っているのか!?」と言った。この「草稿」で民衆の闘いを見てきて、中国には権力者だけじゃなくて「民主」を求める民衆がいると強く思える。

MK:「中国」とは何か?「中国」とは言葉。ではその言葉とは何か?

言葉とは情報≠意味。

Nさんの話にはこの関係を示す重要な示唆があった。そしてNさんの言うように我々はテキストをやってきて「違う中国」を知った。

意味とは私のもの。他者からもたらされる意味は情報。政権やマスコミが「中国は危険だ!」とか情報をもたらし、それが何故か考えないと、そのまま内に取り込まれて意味となりまるで自らに考えのようにふるまいだす。

でも、情報は現実ではない。現実は変化し続けるのに情報は変化しない。

我々は何かカンチガイしている。

「民主主義であること(現在進行形)」と「民主主義」はちがう。

だから、「民主主義である」ために、選挙へいくべき。そうでないと「民主主義」はただの情報、絵に描いたまま。

Z:しかし投票してもNHKなどの情報による場合が多い。

N:議会制には不信がある。

MK:「投票すれば、起ち上れば、すぐ!変わる」も「カンチガイ」。

YS:確かに「区長が変われば。。。」という幻想もある。

GO:まさに「民主」を創り続けるんだな。

YS:ナチスの経験を踏まえてドイツの憲法には「闘う民主制」と明記され、公務員だけでなく国民の「民主主義の擁護義務」を定めている。

Z:でも、ドイツでもフランスでもネオナチが戻っている。

N:だから現実が動いている。フランスでは警察の横暴にたいして青少年が焼き討ち、行動している。しかし、日本では、意見をたたかわせない。5時たみの中学生に「税金」の宿題があったが、そもそも軍事費に5兆円も使って、税金払いたくないとは言えない。

ST5兆円? よく知らない。報道でもその問題もあまりやらない。

 

YY:言葉に戻ると、その定義は難しい。先日、政治にあまり関心がない友人が「共産主義って独裁でしょ」というから、自分としては珍しく「共産主義ってそもそもはちがう」と言う話を懸命にしたが最後の方はあまり聞いていなかった。

N:言葉の定義というより、中国民衆が「民主」を創ろうとしてきたように、どういう社会を創るのかということなんじゃないか。

Z:どういう社会と言う時に、やはり言葉として、フランスでは、大統領マクロンが盛んに「共和国は」と言う。その「共和国」の言葉の下に、ヒジャブ(イスラム女性のスカーフ)はだめ、デモはだめと言う。

Mg:どこも同じ。日本の右翼がそうだし、共産党でも志位が「党への攻撃は許さない」と体制への異論を封殺する。

 

N:前も言ったが、たみとやでは、こども塾に来たい小学生を「あそこは日本に反対しているから」と来させない若い親がけっこういる。

YY:言葉が大雑把にさせられている。アメリカのトランプでもわかっているのにわざと大雑把な言葉を使って、情報=意味にしている。

ST:確かに、考えようとする人は、めんどくさがられる。

GO:維新の会も、雑駁なスローガンをとにかく繰り返す。

Z:れいわもそういうところがある。

 

MK:情報=意味というか、言葉の意味を固定化させないためには、意味を外すことだが、そのためには、パロディや皮肉も含めた広い意味でのアートがあらためて重要。

I:でも、アートが誰か権威のある人がいいというと「いいね」が沢山つくような状況。

 昨日のNHKドキュメンタリーは、世界的なアーティスト蔡國強が、福島いわきの浜で壮大な桜満開に花火を打ち上げて「希望」を与えたとしていたが、原発、被爆のことには一切触れていなかった。

SH:言葉は一人歩きして実態を指し占めているように見える。昔は仕事も生活もリアルで言葉がそれを示していたが、今は仕事もブルシットジョブというかリアルといえない。

Z:アートでは音楽も重要だが、ジョン・レノンの死以降、政治的メッセージは止まったといわれる。その後ラップが出たが、資本に取り込まれた。

SH:アートが金、それが価値というようにリンクされた。

 

Mg:言葉としては、「発展」という言葉はそのまま右傾化になると思う。

 それよりも、今まであるものの何を残したいか、守りたいか、だから何を変えるのか、体験を共有する場を以て、自分たちの社会で定義していくことが必要。

 今、立石再開発反対の立場から歴史を残す運動をしている。

UY:たみとやのこういう言いたいことが言える場がある事は理想。

GO:狭いから10人くらいで一杯だが。

N:いろんなところで広がっていけばいい。

Mg:そういう魂を失わなければどこでも。

Z1968年、フランスの大学闘争では、大講堂で異論に対しては厳しい糾弾が続いた。

GO:でも、2011年オキュパイ闘争では、すべての参加者の提案を時間をかけながらじっくり討議していった。今年の入管法闘争の若者たちは「人を排除しないルール」を繰り返していた。

SH:新しい社会という意味で、アートも知識から入るのではなくて、目に見えているものから、個人の想いから社会づくりにつながることが大事か。

 たみとやでの経験も経て、自分も山のなかで一人ですべて面白く生きている老女性の小屋で猫の世話をしながら、あらためて原点に戻って、そういう場づくりをしようかなと思っている。

Z:大きなコミュニティというより、10人、20人の小さなコミュニティが沢山できていったらいいんだと思う。Grass-roots.

 

 「草稿:中国民衆の抗日闘争への敗北」で見てきたのは、中国民衆の「民主」創りであったが、中国の民衆がすごいということだけでなく、人間が「民主」を創れるということであり、日本の民衆も同じじゃないかということ。

 次回827日プチ労144回以降、新「草稿:アジア太平洋戦争(前半)」で、あらためて、日本の民衆が、中国の民衆が、朝鮮の民衆が、どう「民主」を創ろうとしたか見ていきたい。

 

以上

 
   
   
   
7月27日(木) 
5時たみゴジラ#82:手作り絵本コチョコチョ 
 



7月15日(土)~19日(水) 
ろじはん夏休み@みんたみ 

   
   
 
 7月13日(木)
 こども塾再開!毎週木曜日3時~5時
5時たみゴジラ#80:卒業生
 

 7月8日(土)~9日(日)
 こどもチームたみとや泊
 
   
   
   
   
   

 7月7日(金)
 Welcomeback T-san from China!!
 



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