プチ労110回
<2020-3-29プチ労110まとめ>
参加者:8人(Ysさん友人Nさん初参加) 中高年:青年=3:5 地域:それ以外=5:3
メニュー:キーマカリー、ナスのザブジ(ココナッツミルク和え)
◎「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第21回
第三章後半 1930年代の日本の労働運動と農民運動(概説)
レポーターGO
history13secondhalf.pdf へのリンク
昨年から、1年間かけて、1930年代、ドイツ労働者のナチスとの闘い、アメリカでニューディールを引き出した労働者の闘い、そして、日本の「満州」侵略を前回しょうごさんのいいレポートで第三章前半を終わって、新しい「草稿」で第三章後半、日本国内の労働運動と農民運動に入る。
「草稿」表紙についている写真は、この時期の闘いの主力が、女性と在日朝鮮人だったということで、大阪南の遊郭の女性がストライキに勝利して歓呼する写真と、アソウの親父が社長で、ひどい労働条件と虐待で有名だった福岡麻生炭鉱の在日朝鮮人争議の新聞記事。
○1930年代日本の労働運動
新しい「草稿」4頁にあるとおり、1930年代の労働運動は、一般に「満州事変が勃発し、労働組合が一斉に『右傾化』して敗北し、日中戦争とともに始まる国家総動員体制で壊滅する」と言われる。
しかし、今、あらためて見るべきことは、前に見たように、ドイツ労働者階級があと一歩でナチスに敗れた、まさに、その「あと一歩」であった「資本に奪われた労働の尊厳」をめぐって、日本の労働者が必死に闘ったことではないかというのが問題意識。
現代の非正規化のなかで、まさに奪われている労働の尊厳。
しかし、1920年代当初、「自分たちがつくらなければこの世になかった団結」という労働運動の原点、「自分たちの尊厳を自分たちで確立する第一歩。」を日本の労働者は発見した
1930年代の労働運動は、そういう1920年代の労働運動が見せた「原点」を引き継ぎ、広げ、掘り下げて、敗戦後「革命期」につなげたのではないか。
その主力として登場した女性労働者、在日朝鮮人労働者の運動を中心に見ていきたい。
○1930年代日本の農民運動
「草稿」71頁冒頭にあるように、農民は「保守的」で国家を一番支えたと一般に見られがちだが、大半が「右傾化」した労働運動とは逆に、1930年代の農民運動は、「天皇制国家を前提として、それに支えられた地主との協調を旨とする」右派に対して、「地主支配体制と妥協せず、天皇制国家とも果敢に闘う」左派が、第二次大戦敗戦まで一貫して主流だった。
それが、どうしてだったのか、農民はどうして闘い続けられたのか。
それを、新潟と北海道の争議の実例を通して見ていきたい。
また、「敗戦後の農地改革はアメリカに与えられた」という通説とは異なるが、そうした農民運動が、「国体」の地盤を掘り崩し、敗戦後の農地改革の前提を準備していったということも見ていきたい。
これらを大体の予定として、以下のとおりレポーターをお願いしてやっていきたい。
〇4月26日(日) プチ労111回 レポーターあさみさん&GO
(4)「労働の尊厳」を広く追及した1930年代の労働運動
第一節概説(GO)、
第二節 最高潮の契機‐東洋モスリン等繊維業女性労働者の闘い(あさみさん)
〇5月31日(日) プチ労112回 レポーターあさみさん
第三節 広がる労働者の蒸気‐遊郭の女性たちのストライキ
〇6月28日(日) プチ労113回 レポーターけんいち(森口)さん
第四節 「左派の闘将」東交(東京交通労組)市電労働者の闘い
〇7月26日(日) プチ労114回 レポーターせげ(小林)さん
第五節 1930年代労働運動を鼓舞し続ける在日朝鮮人運動
〇8月30日(日) プチ労115回 レポーターなおこさん
第六節 労働組合壊滅、しかし、吹き続けていた労働者の蒸気
〇9月27日(日) プチ労116回 レポーターむぎたさん
(5)「国体」を掘り崩す農民運動
第一節 敗戦まで一貫して左派が主流だった農民運動
第二節 農民各層が結束した新潟王番田(おうばんだ)の大争議
〇10月25日(日) プチ労117回 レポーターむぎたさん
第三節 「地主的土地所有」を追い詰めた北海道蜂須賀(はちすか)大争議
第四節 農地改革を準備した農民運動‐「土地を農民へ」の意味
・・・・第三章後半終了・・・・
以上
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