2019年6月(2)

2019年6月(1)へ:2019年7月(1)へ

2019年日誌目次へ戻る

リンク(街、とみしょうや、うるまユニオン、ピースアクションなど)のページはこちら

国鉄闘争全国運動のホームページはこちら

NAZENブログはこちら

福島診療所建設委員会ホームページはこちら



 6月30日(日)
 反原発プチしゃべり場第12回
プチ労103回「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第15回
 反原発プチしゃべり場第12回

参加者11名

 

 NAZEN東京の仲間たちと新たな参加者を加えて、またまたパワー倍増、元気もりもりのしゃべり場になった。グラフィックデザイナーのJさんが自作の反五輪Tシャツを携えて登場!しかも友人のMさんを連れて来てくれた!

 

Tシャツ作成とモニタリングポスト作戦第二回

JさんのTシャツに注目が集まり、かっこいいい!すごい!と称賛の嵐。

若者組のTシャツも具体的になり、次のモニタリングポスト作戦に着よう!と具体的に盛り上がり、YくんがJさんとM君のデータをもらってTシャツとタイベックスを頼んでくれることになった。

次回のモニポ作戦は、外国人観光客が集まる繁華街で放射線量を測り、それを暴露していこう。仕事している人も参加できるように祝日の15日に決定。銀座ソニービル前に13時集合。

更に浅草に移動して測定、そのあとM君が再開発反対している立石に移動、測定して、その後 五輪返上!立石再開発反対!せんべろ(千円でべろべろになれるという意味)をやろうということに即決定。

 

〇デモ参加と集会

7月21日NAZEN東京主催の東京反核集会で南相馬の小高で病院をやっていた医師の講演があるので、参加しよう。

7月24日は「オリンピック災害」おことわりり連絡会主催の新宿デモがあるのでつながりを作る意味でもぜひ参加しよう。

 

〇茨城東海第二原発現地調査報告 資料参照

もう一度みんなで確認したいことは線量でどこ以上が高いのか?ということ

・まずは国が認めている現在の自然放射能0.04/.より高い

・次に「国際基準(自然放射能を含まず)0.11/.より高い

どちらも今後数値を勝手に変えていく可能性もあるのでそれを含めてみていく必要がある。

 

〇海外向け英文Change.org署名案

24日に反五輪の人たちにも提案者に加わってもらうのを提案しよう!それまでに日本文について意見あったらメールをたみとやまで。英文をSさん、チェックお願いします。

 

〇保養について

Jさんが連れてきてくれた新たな参加者Mさんは保養に興味をもってくれました。具体的なボランティアのビラを写メしてました。

 7月15日モニポ作戦に参加しよう!13時銀座ソニービル前集合!!         

以上



   
   
   
   
 プチ労103回「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第15回

参加者:9人(NAZEN東京の仲間AさんとKさん初参加。そのほかSkさん子連れ《2.9N0.5F》参加) 中高年:青年=45 地域:それ以外=45

メニュー:インドネシア風肉味噌丼、タフ・ゴレン・サンバル(厚揚げとトマトの甘辛炒め)、近所のTさん差し入れの手作り清里高原有機ルッコラ・サラダ

 

「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第15
第三章 1930年代(世界大恐慌~日中戦争開始まで)

(2)ナチスの“兄弟”「ニューディール」とアメリカ労働者の闘い(後半)

  「草稿」41Pから50P
histry13firsthalf.pdf へのリンク

  レポーター ゆいちゃん

  補足コラム「1930年代アメリカ労働者・民衆の大闘争の意義」by GO
petitrou103appendix.pdf へのリンク

 

 世界恐慌を経た1930年代のアメリカでは、労働者が「白人も黒人もともに闘う唯一の場」となった大闘争があった。

それは、アメリカ資本主義を「体制の危機の淵」に追い詰め、「社会主義的」とも言われる有名な「ニューディール」政策を引き出した。

 そして、この大闘争は、建国以来、アメリカ資本主義を裏で支えてきた「人種差別主義」の変質の契機となり、今のアメリカの原点ともなっているのではないか、ということで、トランプ登場以降のアメリカをどうみるかといった議論もワイワイ続いた。

 プチ労同伴が何回目かになり、もうすぐ3歳のNは、「面白かったことは」と聞かれて、「(みんながワイワイやっている)勉強。それと、Aちゃんに会えたこと。」

 Thank You All!!!!

 

 1933年、ルーズベルトが大統領になって「ニューディール」第一弾を実施した後、1934年から1935年、「自分たちで闘うしかない」と一般の労働者「Rank & File(もともと軍隊用語。横列-Rank・縦列-Fileに整列した兵卒たちのこと)」が立ち上がった4大ストがあり、労働3権を認めた「ニューディール」第二弾を引き出すとともに、新たな産業別労組CIOが生み出された。

 1936年から1937年には、さらに多くの「Rank & File」が立ち上がり、創造的な「Sit-Down(工場座り込み)」ストが激増し、多くの大企業に労働組合を認めさせるとともに、最低賃金法や社会保障法などの「ニューディール」第三弾を引き出した。

 それでも、収まらない恐慌の影響と労働者の勢いに、ルーズベルトは戦争の準備を始める。第二次大戦は、「ファシズムと民主主義の戦争」というより、「資本のための戦争」だった。

 

Reporter/Yy:この時期、ドイツでもナチスに対して労働者がすごく闘ったということだったが、アメリカでもこんなに労働者の闘争があったなんて知らなかった。

N:ほんとにすごい闘争。

一番長い「Sit Down(座り込み)」ストというGMフリント工場占拠では、

「スト委員会は、娯楽、情報、郵便、衛生、防衛などの部門をつくり、毎朝、工場内で集会をして、“財産損壊”といわれないように清掃管理し、法廷もつくり、各当番のさぼりや酒類持ち込み禁止や分煙のルール違反を取り締まった。最大の罰は“工場外追放”だった。」(第三章「草稿」47頁)

労働者が自分たちの労働の尊厳を取り戻すために自分たちでやっていて、涙がでた。

Sk:「ニューディール」政策は知っていたが、それは、労働者の闘争が引き出したんだね。

 

Yy:そこまでいったのに、それから、共産党も相当な影響力を持っていたのに、創り出された大きな労組CIOも、共産党もルーズベルトを支持して、戦争にも賛成して、「社会主義革命」とかにならなかったのはなぜなのかな?

Ys:アメリカの一番の特徴「自由と民主主義」の基本として、「私有財産制」が大事というのがあるからかな。

GO:ただ、もともと、アメリカの独立宣言からして、「自由と民主主義」は、黒人も女性も含まず、白人男性の「自由と民主主義」だった。

補足コラムの最初(1頁「“人種資本主義”と“社会主義革命”」)に書いてみたのは、根底には、アメリカ建国以来の人種差別主義、いいかえれば「人種資本主義」があったのではないかということ。

大闘争をともに闘った黒人の大半は、「ニューディール」の埒外だったし、一般の白人労働者も戦争になっても史上最高の件数のストを闘い続けたのに、CIOも共産党も「ニューディールでよし」とした。

 しかし、同時に、1930年代の大闘争は、「人種資本主義」の変質を迫る「新たな黒人」を生み出した。

ここは、黒人詩人のラングストン・ヒューズ、この時期の最も有名な黒人作家というリチャード・ライト、その一番弟子のジェームズ・ボールドウイン、3人の自伝から、彼らの感じ方や考え方などを少し詳しく追ってみたので見てほしい。

(補足コラムの24「黒人作家たちが見た革命と紡ぎだした“新たな黒人”」)

そして、1960年代末までかかるが、公民権運動など黒人の激しい闘いは、ベトナム反戦闘争や女性解放闘争を引き出し、「アイデンティティー政治(人種・ジェンダー・民族・性的指向・障害などの特定のアイデンティティーに基づく集団の利益を代弁して行う政治活動)」というアメリカの政治の変化を生み出した。

それは、同時に「白人労働者の憂鬱」のはじまりだった。

2016年、トランプの登場は、そういう「人種資本主義」の変質、そして、民衆が根本的変革を迫る新たな「革命」の可能性を示してもいるのではないか。

(補足コラム3節目7頁「アメリカの“人種資本主義”の変質と“革命”の可能性」)

1930年代大闘争はその原点ともいえる。

 

Mm1930年代とも比べて、トランプは資本家なのに、なんで白人労働者が支持するんだろう?

GO:今、白人労働者を侮蔑する言葉「ヒルビリー(田舎者)」を題名にしている「ヒルビリー・エレジー」の著者によれば、トランプは資本家で金持ちなんだけど、白人のヒラリー・クリントンや黒人のオバマのような「自分たちを無視し、ひそかに侮蔑するエリート」には見えないらしい。

「オバマを受け入れない理由は肌の色とは何の関係もない。オバマはアイビー・リーグ(北東部の名門私立大学群)の法学の先生のようだ」(コラム10頁)

Mg:今、日本でちょっと評判の「矛盾社会序説(御田寺圭著)」という本によれば、保健所で、白い小さな犬に比べて、引き取り手のいない「大きな(大人の?)黒い(黒人ということではなく)犬」が、白人労働者で、トランプは、彼らをまとめて引き取った。

Ys:たしかに、「社会主義」というサンダースが支持を集め、彼がトランプと戦えばわからなかったと言われている。

Yy:補足コラムの最後に「今や、民族(人種)の尊厳より、労働の尊厳」(コラム11頁)とあるが、今、アメリカの白人労働者は、ぎりぎりであれ、「中流」で、貧困層の黒人のように国から支援を受けるのはよしとしないらしい。

1930年代労働者のように闘うのだろうか?

GO:トランプ的か、サンダース的か、「せめぎあい」だと思う。

「ヒリビリー・エレジー」著者なども「今の白人労働者の親、あるいはその前の世代までは、我々の労働がこの社会を動かしているという労働者の誇りがあった。」と言うが、それを求めているという意味で、1930年代の労働者と同じではないか。

そして、「中流」までもが動き始めるときに社会は変わる。

Mm:今、トランプは、黒人というより、移民排斥だね。

GO:「白人労働者の憂鬱」が始まった1970年代から、アメリカへの移民は、再び急増した。貧困層の黒人が民営化した刑務所の稼働率を上げるために収監され続けているのが実態だが“アイデンティティー政治”という建前で、黒人は“やり玉”にあげられない。

Ys:トランプが強力に支援するイスラエルは、LGBTを強く称揚しているが、その裏には、イスラム社会との差異を際立たせる政治的意図もあるようだ。

GO:変質した「人種資本主義」を「民族」で立て直そうっていうことだね。

 

 「現代と不気味なほど似ている」と言われる1930年代、ドイツのナチスと労働者階級の闘い、アメリカの「ニューディール」を引き出した労働者の闘いを経て、次回からは、日本の歴史に戻って、日本資本主義の「矛盾」が引き起こしアメリカと日本の戦争の出発点となった「満州」侵略、現代日本の「写し鏡」とも言える「時代の閉塞感」が支えた「満州国」、そして、その崩壊をもたらした中国・朝鮮民衆の闘いを見ていきたい。

以上

   
   
   
   

 6月26日(水)
 こども塾153回目
みんなでおやつづくり&片付け
 
   
   
   
   
 6月23日(日)
 たみとやジャーナル128号発行
こんなに危険な原発を再稼働するのか?
東京から110キロ!
さえぎるものなく放射能が5時間半でやってくる!
茨城県東海第二原発再稼働阻止!6.16現地調査報告
 



ページトップへ

2019年6月(1)へ:2019年7月(1)へ

2019年日誌目次へ戻る

inserted by FC2 system