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 10月30日(日)
 反戦・反原発プチしゃべり場第43回
プチ労137回
 

2022-10-30プチ労137回まとめ>

参加者:9(初参加Tbさん) 中高年:青年=54 地域:それ以外=63

メニュー:10月恒例ハンガリーグーヤッシュ&店長作ハロウイン!Sgさん差入れ新潟かぼちゃのグラタン

 

「近現代日本150年の労働者・民衆の闘いの歴史」第47

第四章 日中戦争から敗戦(1937年~1945)~昭和天皇の戦争

「草稿」第四章()中国民衆の抗日闘争への敗北(第九回)

第五節 武漢陥落‐大量難民と毒ガス戦 

    1億人の難民と2千回の毒ガス戦(「草稿」79頁~87)

 レポーターSHさん

 

 今回は、今までの中国民衆の闘いの側からの視点をいったん置いて、日本が侵略で発生させた難民の総数と、国際法違反の多数の毒ガス戦の状況を俯瞰した。

 レポーターは、「草稿」全文を読み上げて、当時、日本が中国民衆に対して行った苛烈な加害の状況をみんなで跡付けた後、あらためて、現代我々の問題として、戦争とは何か、どうやってなくせるのか、問いかけた。

 彼は「“ウクライナ戦争”が始まり、戦争反対と言っていた多くの日本の人々が軍備増強に賛成になり、自分で考えていない」という日本の状況を踏まえて問いかけ、“近現代では資本が戦争を起こす”という本質の一方、今の自分たちに引き寄せたトークができたと思う。

 

Talk

 

Tb:毒ガス戦とともに、生物兵器の731部隊もひどかった。「草稿」にもあるように、日本とともにアメリカもこれらを隠ぺいしたために、731部隊の生き残りによる薬害エイズ事件“ミドリ十字事件”も戦後おこった。

Reporter SH:現代で、戦争の「被害」ばかりいわれるが、「加害」を知るべき。

毒ガスも生物兵器も大量破壊兵器だが、原爆、そして東京大空襲という無差別爆撃も戦争犯罪。そういう殺戮である戦争に対して倫理はどうなっているのかと思う。人間の倫理、努力でやめられるのか。あるいは、そもそも人間は。。っていうことか。

一方、殺戮の度合いなら、近現代よりも、昔の部族間戦争の方が多かったともいわれる。

N:当時の中国の難民と現代でいう「難民」は定義が違うのか?

SH:戦後、1951年の難民条約は「国」の外にいる人。「国」が基準。それを難民高等弁務官だった緒方さんは、クルドの人も難民というように頑張った。

Mg:戦争もすべて「国」を守る自衛戦争。

UY:プーチンもウクライナ侵略を「戦争」といわない。

SH:王の時代の戦争とちがって、「国民国家」になると、「国民」がいるので、戦争はすべて“相手がきたから「国民」を守るため”になる。難民条約と同じ「国」の壁がある。

Mg:さらに、アメリカは、ベトナム戦争など「民主主義陣営」を守るためになっている。

UY:ところで、職場のベトナム人は一生懸命働かない気がする。

N:でも、日本人でも、プチ労に来ていたHkは「時給千円ならその分しか働かない」ことを続けていた。

Tb:それは、本当は正しい。

SH:生協でも、賃金も払わない時間に仕事しろという。日本社会の見方、閉鎖性がある。それが過去の戦争では、内向きの論理として、「勝てないのにやる」「空気を読め」になった。

今、ウクライナが始まると、戦争反対といってた人が、多く軍備賛成といっているが、“自分で考えてない”。

以前のプチ労で、「身近な大切な人が殺されそうになったら武器をとるといった」という意見があったが、心情と実際の行動、それぞれどうなのか。

また、死刑制度賛成という人もいたが、殺人ということと戦争で人を殺すこととはどう考えるのか。

いわゆる「国」などに「属すること」は、人の命より大事なのか。

N:父は軍隊で「満州」からシベリア抑留され、戦争のことはほとんど話さなかったが、ある時、ポロッと「国に言われたからって人殺しは罪だよな」と言った。彼の傷にずっとなっている。

YY:気にしない人もいる。しかし、最近、養護施設の仕事で、こどもの学校の授業参観に行ったら、理科の先生がこどもたちに、「今、君たちが、あまり考えないで心配なく暮らせているのは、世界史でもまったく珍しい状況なんだ」と言っていた。

状況が変わって来た。自分として、戦争になったら、このこどもたちを殺しに来たら、自分はやるのか?

ヒトラー暗殺計画がいくつもあったようだが、自分にもそういうチャンスがあったらやるのか、やらなくていいのか、考えてしまう。

Mg:殺人はとにかくダメ。しかし、しょうがない状況もあると思う。

ただ、今、日本の「国」が、ウクライナ、台湾にしろ、香港にしろ、他の「国」を助けるのはダメ。つながるなら民衆同士。

SH:そう、「国」が駄目なんだ。1955年に核戦争情勢に対して発せられた『アインシュタイン・ラッセル宣言』は、世界連合を提唱していた。その現実性は低いかもしれないが、それに類する形で、世界の人々が文化の面でつながることを模索すべきかな。

MK:それはヌルイと思う。人間性悪説で考えた方がいいのでは。戦争は、資本、そして、「国」の支配層による。

Mg:現代では、核があるが、それは、あるだけでダメ。

Tb:今、水があぶない。

N:戦争の根元でもある資本の動きにつながったフクシマ、そして沖縄、オリンピック、などが、“見えない”のが問題。

SE:何度も読んで考えてみたい。

 

 今の戦争の本質が資本だけど、それを倒すためにも、「国家」「民族」をどう乗り越えるかという課題が出たと思う。

 一方、今回プチ労前に、“たみとやユニオン”の打合せをして、SEさんが、職場で隠蔽された利用者への虐待事件を追及しようとして、不当に解雇通告されたことに対する闘いの方向が見えたことを想った。

 最も感動したのは、この間、彼女が、「見えない」虐待のことを話し、「考えない」あるいは「考えたくない」ことを一緒に考えて、同じく不当解雇され、ともに闘う仲間を見つけ出したことだった。

 

 次回1127日プチ労138回は、多数の難民を発生させ毒ガス戦が行われた武漢陥落の直後に、中国での日本兵の様子を描いて日本国内で大ベストセラーになった小説『麦と兵隊』をめぐる日本、そして民衆の状況。

 レポーターは、お約束どおり、遠方から駆け付けてくれるASさん。

以上

   
   
   
 10月26日(水)
 母知子永眠97歳

   
 
 10月20日(木)
 5時たみゴジラ55ダンス本気練習
まゆり来店
5時たみゴジラ55ダンス本気練習



 
まゆり来店

 
10月9日(日)~11日(火) 
 今月のみんたみ

   
   
   
   
   
 



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