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 2月26日(日)
プチ労79「賃労働と資本」第四回 

プチ労79「賃労働と資本」第四回レポーターむぎたさん
第三章前半 “資本ってなにか”ビーダマン登場!
参加者 10人(うち4歳1名、8か月1名) 中高年:青年=5:5 地域:それ以外=6:4
メニュー 2月恒例春のちらし寿司(残念ながら放射能で山菜は使えないが、牛蒡・人参・しいたけ・蓮根の具と焼きしゃけのちらしで好評)、里芋の炒り鶏

<まとめ> ビーダマンと「前略マルクス様」の“伝わる言葉”
むぎたくんとマルクスおじさんおよび姑息な感じのブルジョア経済学者との一問一答型のレジメ。途中で’90年代からのロングセラー玩具“ビーダマン”(ビー玉を発射するロボット)を使って、4歳児も巻き込みながら説明。最後には、みんなの議論を盛り上げる“お尋ね事項”を並べた“消耗労働者むぎた”からマルクスに宛てた“前略マルクス様”という手紙。ほんとに工夫されたプレゼンで、説明、みんなの意見、よく織り交ざった会になった。

ポイントはみっつ。

●ひとつ マルクスの「資本ってなにか」
レポーターの手紙“前略マルクス様”の冒頭。“みんなに伝わる言葉”でまとまっている!
「先日は、生産手段にすぎないモノやカネが、それを使用する労働者よりも偉くなり、彼らの力と引き換えに自らを維持・増殖させ始めたとき、それが資本となるというお話でした。」

・この3章前半でマルクスが言っているのはこれに尽きる。こんな“伝わる言葉”でつないでいけば、やはり小難しいマルクスの言いたいことが、こどもにもわかるのではないか?みんなでつくってみようか。「プチ労絵本版“クソな社会の根っこと変え方―マルクスの言いたいこと(仮称)”」
・しいて付け加えれば、「労働力以外何ももたない労働者たちがいるので」だが、だから、「労働者って誰だ?」も議論になる。

●ふたつ お尋ね事項―経営者、中小企業の社長、政治家の「労働」は?どこから資本家なのか?
 もっと言えば、資本家と労働者という対立軸で考えるべきと言っても人間と人間で地続きなので迷う。しかし、資本の体、ビーダマンでわかる。労働者は、いつでも取り換え可能なビーダマンのパーツ。もともと人と人の関係が資本というモノが人間より偉い関係になること、システムが問題。資本を倒せ!

・一問一答でレポーターが聞く「僕が米屋を開くために資金を用意したり精米機を買ってもそれは“資本”と言わないの?」マルクス「まあそれだけならね。。。」ブルジョア経済学者「人を雇い始めたら、協働しているのか、利益のために雇っているのかすぐにわからなくなるさ。。そうなりやお前もこっち側だ」
・T「大企業に下請けコストを抑えられて、社員のなかで技術も経験も一番で一緒に働く社員のことを懸命に考えて必死に働く中小企業の社長は労働者だ。小さくても従業員の給与を抑え拡大ばかり考える経営者は資本家だ。」Yi「高い給料もらっていいところに住んでいる人は労働者なのかな?」Sk「アメアパのキャサリンやエスクの名木など、自分は労働者だといっても、労働者を大事にしないのは向こう側だ。立場をどうとるか、意識の問題だ。」U「自分は、アベの新聞と言われる新聞の販売店で働いているが、生きるために働いている。働くために生きているのではない。配達をやり終えた時の仕事の充実感もあるが。」前回出た「労働者の責任感と充実感」も含めて、人としての労働者は揺れ動くものでもある。
・さらに、政治という労働はどうか? T「政治は労働者ひとりひとりがするもの。それを委託しているだけ。それが今違う。」N「キューバのカストロは政治という労働をしているのでは。実際、給料は労働者と同じだし。」Si「自分は公務員で公務員の給料は高いといわれるが、区長はだめだが、現場労働者は懸命に働いている。区長は“いらない政治家”だ。」Sk「公務員は高いのでなく、民間が低い。」Yi「保育でいえば、すべて公務員であるべき」

・レポーターは、一問一答レジメで、マルクスに「諸生産物である資本の体は、人間の体にない性質を持っている」と言わせたうえで、ビーダマン2体を取り出して、それぞれのいろいろなパーツを互いに取り換える。取り換えてもまたそれぞれビーダマンだ。Mr「それを見ていると自分のよう。この社会のなかで、取り換えの利くパーツ、モノとして扱われている。」さらにレポーターは、「ビーダマンのビー玉を発射した後、体はパーツの単なる集まり。このビー玉が、その集まりを資本にする魂であり、この魂を取り換えることが必要。」と言う。

●みっつ 資本から労働者へ「魂」を入れ替えて、資本を成していた「体」をとり戻す。どうやって?「生産手段にすぎないモノやカネが偉そうに労働者の労働で自己増殖する」のが資本なので、生産手段を労働者の支配下に置くことによってか? 労働力を売るしかない労働者の存在が資本の前提なので、労働者が資本のための労働をボイコットして新たな価値を生み出す道なのか? 両方だ!

・資本の前提は労働者なので、労働者が資本のための労働をボイコットすれば資本は生きられない。しかし、労働者の前提も資本なので資本の労働をしないと生きられない。だから「生きるために働く」。
・そうはいっても、クソな賃労働を辞めて、一人で、仲間と、家族と、「なりわい」としての自営と自給的生き方をする人も増えてきた。研修もなく、あまりに労働の人間性の尊厳を奪われるような職場が多く、疲れ切っている人が多い。「こんな職場いつまでもいる意味ない」。そのなかで職場の同志を探し出して、問題を会社に突き付けていくのは大変すぎるようにも見える。それまでに心が折れてしまう? 隣にいる人を信頼するより避けておいたほうがいい? 怖い? 時間をかけて、自分を取り戻し、生きる自信と実力をつける必要がある。それが、資本を倒す力の底上げになる。資本が知らない新しい価値を生み出す。
・その一方で、「自営・自給」で直接生み出すもの以外に、多かれ少なかれ資本が生産するモノが必要ではある。生み出したモノの販売する先の多くは資本でもある。原発の放射能は向こうから生活に迫る。
・そうした資本の労務対策部でしかない労組が多いなかで、資本と闘う労働組合の原点は「一人の仲間も見捨てないでみんなで生きていく共同体」でもある。長続きさせるのは大変だが、労働者の力をあらためて教えてくれたアメアパやエスクの闘いが示したこともそれだ。
・そして、「資本の体である生産手段であるモノやカネ」は、労働者がみんなで作ってきた社会の大事な財産!これをみすみす資本の勝手にさせる手はない。実力をつけつつ、労組の闘いを通じて「生産手段をわれわれの支配下」に置くこと。資本を倒すのは両方だ!

   
   




   
   
   
   
   
   
 
 2月23日(木)
 たみとやジャーナル第103号発行
こんなことやっていいのか!共謀罪先取り!
フクシマ反原発視察の車代割り勘で“白タク”?
障害者作業所が労働者集会会場を借りたら“詐欺”?
やっていいわけない!共謀罪の先取り!反戦、労働運動、フクシマに蓋!!
 

 2月20日(月)
 りんたろうの春
 麟太郎とのお別れの時に添えていた鉢植え。ずっと一輪だけ咲いていたのに、今年はこんなに沢山咲きました。こうやって仲間を増やしていこうねと励まされているように思えて。

   
   
   
   



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