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 7月30日(日)
プチ労84回目:マルクス「賃労働と資本」第七回
しごとのはなしBAR(保育の仕事のほんね編)Vol3  

プチ労84回目:マルクス「賃労働と資本」第七回
参加者8人 中高年:青年=5:3 地域:それ以外=5:3
メニュー ガパオガイ(鶏肉のバジル炒め)、ヤム・マックム・パオ(茄子のタイ風サラダ)

☆第四章「賃金と利潤の関係」後半。レポーターまきこさん...
マルクスの言う「利潤と賃金は反比例する」ということと格闘しながら、レポーターが「生産性を追い求めることはよいことだと思っていた」と自らの歴史を問いなおすいいレポートをしてくれた結果、みんなの議論はとめどなく盛り上がり、「資本の利害と賃労働の利害が正反対に対立する」からこそ、資本がもうけを追求することと労働者の工夫、「生産性」には二つの意味があるということが見えてきた。

●「生産性を追い求めることは結局何になるのか」「労働者が工夫することは資本にとってはあたりまえ」

RM:学生の時に、生産性、能率、効率をどうあげるのかを勉強した。まず教えられたことは「ムダ・ムリ・ムラをなくすこと」。60年代末、中小企業の2世や大学院生もいて面白く勉強した。社会では高度成長、カラーテレビが発売され、自動車が猛烈に普及していた。労働者みんなの暮らしが豊かになっていたと思う。しかし、「戦後日本の資本増加と賃金の推移」のグラフを見ると、それが何だったのかと思う。70年代に勤めた建設関係の会社では、今問題になっている「豊洲のコンクリート」開発などしていた。マルクスが「資本が急速に増大すれば賃金も騰貴するかもしれないが、資本の利潤は比較にならぬほど迅速に増加する」と言う通り、グラフでは、日本でも「高度成長の後、モノの生産が行き詰まるなかで、1975年から労働者への配分が下がり続けている」。一方で、それでも、「生産、生産性」を資本が追求するなかで、「労働の質」はどうなるんだろう?

U:資本は労働者の「工夫」を当たり前だと思っている。自分が勤める新聞販売店では、1人新人を雇ったが、6時に配り終えていたのが7時半になり、彼は辞めてしまった。自分たちベテランで工夫してようやくやっている仕事なのに、彼を研修する余裕もない。おまけに、「チラッシュ」という新聞をとらない人にチラシ配りもさせられている。

●「アベや資本のいう生産性は割り算でしかない」「でも、10人に二人は使えないさぼる労働者」

G:アベの「働き方改革」や資本の「生産性」は、毎年の企業活動全体が生み出した付加価値を労働者数で割っただけの結果、割り算でしかない。ひとりひとりの労働の質とかみようとしているわけではない。

M:しかし、実際、10人いれば、二人はさぼる、使えない。労働者それぞれの質も問題?

Y:でも、その二人は、職場をなごませたりする。労働者ってそういうもの。チームワークでそういう労働者も混ぜて仕事をしていく。

S:そうだ。資本は能率・効率だけいって分断する。それと闘えるのが労働組合。

N:どうせ資本がしぼりとるだけなら、「4時間でできる仕事でも8時間かけてやろ」という労働者もでてくる。そういう労働者の意識もみんなで考える大事なこと。

G:アベは、「10人に二人の使えない労働者」をいつでも取り換えられるように「非正規化」をすすめている。労働者の側から「生産性」は、ひとりひとりの、チームで、いいモノをつくる、いい仕事をするという努力や工夫。資本からは、そんなことを捨て置いた能率・効率。「生産性」には二つの意味がある。

●「モノづくりに行き詰まった資本は医療・介護サービスでもうけようとする」「それこそ、労働者の工夫が生きる仕事。能率・効率ではない」

G:モノづくりに行き詰まった資本は医療・介護サービスでもうけようとする。アベは、それを進めるために、金融化でもあるが「医療介護投資信託」上場解禁や医療法の改悪をしている。民営化だ。

M:そういう、モノをつくらない「教育、医療、介護、保育」は、それこそ能率・効率ではない。人を相手にするということで労働者の工夫が問われるし、生きる仕事だ。絶対に資本の手にわたしてはいけない。

●「それでもこどもを生んで生きていこうとしている労働者が希望」

G:労働者の努力や工夫を自らに取り戻すためにも、進んでいる民営化をとめなきゃ。

S:そういうなかでも、こどもを生んで生きていこうとしている労働者がいることが希望。

☆新企画「たみとや版プチしゃべり場」について
―第一回目8月27日(日)午後3時から5時@たみとや
―「反オリンピック」を掲げ「外に向かって開かれたしゃべり場」やろう!

・ほとんどが参加したNAZEN東京「7.16怒りのしゃべり場2」も踏まえて、プチ労のメンバーでたみとや版をどうするか相談。
・テーマとして、「フクシマに蓋をするオリンピックやめる」はどうかと提案すると、想定以上の盛り上がり。7.16でも発言を準備していたMさんは、「2024年と2028年を一緒に決めるほど、オリンピックやりたい都市などいない」。Yさんは「フクシマとのつながりが目にみえるように、オリンピックやらなければ、これだけ避難者の支援ができるとか、数字の比較など工夫していけば」。Mさん「新国立建設で労働者が死んだが、オリンピックでほんとに原発のための労働者も足りなくなっている。」一方、Uさんはぼそっと「僕は普通なんでオリンピック見たい」という声あり、それも含めて、参加した人の思いやアイデアをしゃべっていけば(場)という感じ。
・一方、スタッフMくんは、「外に開かれた感じでやりたい」と提案。これまた「そうだ!」と盛り上がり、いつものように、店を閉めてたみとやの奥ではなく、通りがかる人ものぞけたり、誰でも入ってきたりできるように、たみとやの店の土間でやることに。「今、“反原発・反オリンピック”しゃべり場やってます♪」の看板を外に掲げて、おやつ食べながら、Talkしながら、街頭にも聞こえるように映像や音楽を流したり、「オリンピック反対?賛成?シール投票版」を外に立てかけたり。。。?

 しごとのはなしBAR(保育の仕事のほんね編)Vol3 
 参加者6名:学童職員、養護施設職員、保育園調理師、元保育士、父母OB、たみとや2名
 新しく参加してくれたお二人の自己紹介から始まり、話は多岐にわたって話され、今の保育福祉の現状、保育士たちの環境がリアルに浮かび上がった。
 7月29日(土)
店頭でいただいたカンパを数えて福島保養カンパへ^_^
 
 7月28日(金)
たみとやジャーナル第109号発行
親だけでなく社会が子どもを育てるとは?~児童養護施設の現場から~ 
 



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