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 5月28日(日)
 プチ労82回目:「賃労働と資本」番外編:上野ゆたかさん朗読・宮沢健治作「オッベルと象」
たみとや分会:しごとのはなしBAR(バル)@たみとや:保育の仕事のホンネ編  第二回
今年の店主誕生日

プチ労82回目

参加者8人(うち110か月児) 中高年:青年=44 地域:それ以外=53

メニュー 国鉄闘争成田さん差し入れ生蟹足と銀鱈の豊潤パエリア(真蛸・ホタテ・銀鱈・蟹足の出汁。出汁が豪華なので、10年ぶりにパエリアの作り方を変更。炒めた香味野菜を煮てその汁でさっと魚介の出汁をとる。一方、にんにくとトマトを結構念入りに炒めて出汁スープ野菜を米1:スープ1.5の割合で加え、米を振り入れて弱火で1時間、火が止まるまで炊く。さらに魚介の身を載せてオーブンで5分焼く)、真蛸とホタテのサラダ、薄切り茹で真蛸、トルティーリア(じゃがいものスペインオムレツ)

 

☆「賃労働と資本」番外編:上野ゆたかさん朗読・宮沢健治作「オッベルと象」

動画20分:上野ゆたか朗読・宮沢賢治作「オッベルと象」(挿絵:遠山繁年さん作)―挿絵は、公開動画から遠山繁年さん作の絵を借りています。


<朗読後の感想など>

・助け出された象が、最後に「さびしく笑う」が、ブラック企業でも解雇されたらいやだ。「せいせいする」面もあるが、やはり、気持ちよく働きたかったし。ここでは、オッベルも死んで、会社もつぶれる。

・「オッベルと象」は資本家と労働者をよく描いていると思うが、1915年農林学校にはいり、1933年に没した宮沢賢治が描けたのは、その時代をよく見ていたからか。労働運動が盛んになり1925年治安維持法、1933年には小林多喜二が虐殺。

・白象が小屋の閉じ込められ、仲間の象に連絡もできないと嘆いていると「赤い童子」があらわれて手紙を運んでくれるが、宮沢賢治の場合、よく、窮地に白い白馬のようなものがあらわれる。宗教的か?

・仲間の象のリーダーは「議長」と呼んでいるが、当時、今よりもっとあった「地区や地方の労働組合の協議会」のイメージもあるのでは。そして、「簡単に連絡できない」のは、資本家の弾圧のなかで、「仲間づくり」の難しさも言っているのでは?

・とにかく、その象たちは、「労働者は力がある」っていうことも示している。

・また、「童子」は、今でいえば、「電通の自死した高橋さん」にはいなかったのかなと。

・その場合、「童子」は神がかりなものというより、職場の誰か話せる人、仲間っていうことになる。

・ただ、電通の場合、多数は著名人とコネのある仕事もたしてしない社員であり、彼女はそのなかで正統派の仕事をする人だったから難しかった。

・そのなかでも、お母さんが言った「命より大事な仕事はない」ということで、労働組合が御用組合でも、命を絶つ前に職場の誰かと話すことから始めてほしかった。

 

☆上野ゆたかさん作・朗読「デジャヴュー君へー」(バージョン2017

上野さんが、2010117日日比谷野音での全国労働者総決起集会に参加し、生涯はじめて参加したデモ後に創った秀逸な詩。

「デモは楽しい」上野さんの朗読後の感想。

「デモして何になるのか」に対して、「それが僕の民主主義」と投書でネット上の共感を呼び起こしたむぎたくんは、「実際、隣を歩いていた青年がデモ終わったととたんに“楽しい!”と声をあげた。」

“一回のデモでどこまで世の中が変わるか”もあるが、一回一回のデモで、自分たち自身が、その感動と興奮のなかで、少しずつでも変わっていく。


 

 

ここに来たのは何十年ぶりだろう

そうだ 10代の頃の東京通い以来だ

この噴水も覚えている

あのレストランも覚えている

そういえば、ここの野音で

何かの集会をやっていた時があった

今は その中に自分が居る

なんて不思議な気分だろう

 

生まれてはじめてのデモ行進は

銀座通りをねり歩く

たくさんのおまわりさんがいる

ぼくらはそんなに悪いことをしてるのか

一番左の車線を

三列になって 歩き出す

笛や太鼓を鳴らしながら 歩いていく

4列目にはおまわりさんおまわりさんおまわりさん。。。。。

みんな白い顔をしている

 

たくさんの見物人がいる

みんな冷たい目でみている

そういえば、こんなデモ行進も見たっけ

70年代後半、あれは何のデモだったんだろう

(そんな事をしても何も、変わらないのに)

ほら、そこかしこに

あの時のぼくがいる

やっぱり、冷たい目で見ている

(―――何も変わらないのに)

でもね

(―――――変わらないのに)

でもね

君と目があった

オーイと大きく手を振ってみる

知らないデモ隊の知らないオジンから、

声をかけられて

君は気恥ずかしそうに地下鉄の階段を下りてゆく

 

君よ、あの時のぼくよ

(何も変わらないのに―――)

ぼくもずっとそう思っていた

でもね、

君がそのまま君らしくいきて

いつか ぼくになり、

こうして、デモ隊の中にいたとしたら

それはそれで、

実は大きな変化なんじゃないか と。

 

(タイプ責:りんたろうSHOBO

   
   
   
 

たみとや分会:しごとのはなしBAR(バル)@たみとや
保育の仕事のホンネ編  第二回 2017.5.28
参加者8名:大人6名こども2名

・いわゆる「発達障害」について...
 最近ここ10年ほどだが発達障害、ASD(自閉症スペクトラム症候群),ADHD(注意欠如多動障害),アスペルガー症候群といった名前で、取りざたされ、ここ数日ではNHKが盛んにスペシャル番組を放映している。一方で、京都の前進友の会の精神病者の患者会では、この発達障害概念に真っ向から反対し‘この発達障害概念は何もかも飲み込みながら概念の拡大をし続け保安処分対象者を徹底的に拡大させるだけである“と訴えている。
 
★現場では
  S:自分の働く学童では特別支援児(軽~重度の発達・身体障害)をマンツーマンで見るのは自分たちパートの仕事で、無資格でもなれるパート職員が2時間の新人研修をうけて、「皆さんは学童のプロですから!」といわれる。NHKの番組は職場では驚くほど好評。時間帯がよいのかみんなみている。支援児がいるが、病名がついている彼らよりもっと大変な子が沢山いる。“うんこ”とか子供が言いすぎる子を“汚言症”と診断されたときにそんなのあるのか?と懐疑的になった。どの子どもも問題がある場合は必ず親や家庭環境に問題があるし、その親はこの社会のひどさにやられている。
  A:自分の職場にも最近“白いものしか食べない子”が入ってきて、これは多分ASDの一種で明らかに何かの症状だが親が問題を認めようとしない。それはそれで対処が大変難しい。
  N:このことで一番問題なのは、有識者が「発達障害は生まれつきのもの」と断定していること。「遺伝的要因も大きい」と言っている。落ち着きがない子はADHD,空気を読まないで勝手な子はASD、という風にレッテルを張っていけば、だいたいすべての子ども、もしくは大人もこの発達障害のどれかにあてはまる。これと並行して、早期に発見して、早期治療すれば統合失調症などにならなくて済むといった恐ろしい考えがずっとでてきていて、1歳半の子どもへの投薬がされていたりする。とても危ない考え方だと思う。
  K:うちの孫も忘れ物が多いと言って問題にされた。娘にあなただって多かったよ、でも社会に通用してるといったが、遺伝といわれちゃうってことですか。シッターで自分の見ていた子もなかなかしゃべらないので、医者に行くべきか親に相談されたが必ずはなしはじめますよと励ましていたら、ものすごいおしゃべりな子になった。みんなと同じでないとすぐに医者に行こうとするのはどうなんだろう。
  S:レッテルではなくて、そういう傾向がある子としてみんなで見ていくのはとてもいいことで、みんなで協力してみてきたA君はとってもよくなった。

   S:もう一つの問題は他の子にどう説明するか、です。“A君はなんの病気なの?”と聞いてきた子がいて、なんで?と聞き返すと“学校の先生がみんなのまえで病気だと'いってた”と。病気と限定してしまうのも雑すぎるきがする。
   Y:養護施設の現場では、環境的に大変な思いをしてきたこともあり、本当に発達障害に分類される子ばかりです。ただテレビで言っていたように“皆おんなじなんだ”といってしまうのも違うと思う。一方でまったく知的にも問題がない子が今の学習に追い付いていけないから支援学級に入れるかどうかとても迷う。一度支援学級に入ったら、今度はもう普通学級に戻れない、これってなんかおかしいですよね。
  
 ・保育の民営化問題
   N:発達障害の話題が思いのほか現場でも問題が大きくて長くなってしまったが、保育の民営化について話したい。
   S:非正規の人は組合に入れない、理由は「労働条件や適応労働法もちがいすぎるから」とのこと。
   A:2か月とか短い雇用の人もいるからなのか、うちの組合もはいれません。
   S:正規はストライキすると首になるので、非正規がストライキやってくれなんて言う話まである。でも一緒になって闘わなくてはだめなんだと思います。
   K:エスク闘争では、このところまた、前にユニオンに入らなかった人たちが“また報酬が遅れている、そちらではどんなか教えてほしい”との電話があった。”自分たちはユニオンに加盟するというリスクを負わないでいいとこどりだけするのは違います。どうして入ってくれないのですか“とこたえた。やっぱり団結してやらないとだめです。うちの看護師の娘も闘わない組合のある病院で今、残業代も出ないひどく厳しい勤務で働いている。ユニオンに誘っているが、もうかえってくるとぼろぼろに疲れていて、闘う気力がない。

   仕事の話になると、みなさん沢山語ってくれる、しかもほんとに目の前にあるはなしばかり、時間は2時間のはずが3時間近くになった。発達障害の話も、びっくりするほど現場に浸透しており、この社会の中でかなり悪い利用のされ方がされる可能性が大きいことが改めてわかった。日々の仕事の話をいろんな仲間とするとまた新たな発見がある。今日も本当におもしろかった。次回は7月30日です。

   
   
   
   
   
 

今年の誕生日は、プチ労で飯作って、みんなに「おいしい顔」してもらて、ありがたいことです♪
プレゼントは「署名版風携帯文具ケース」?もっと署名とれ?

   
   
   
 
 5月26日(金)
 たみとやジャーナル107号発行
こどもたちに残さない!戦争と民営化
~学童保育の現場から~

 
5月23日(火) 
 共謀罪つぶせ!衆議院議員会館前
 
   
   



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