参加者8人 中高年:青年=5:3 地域:それ以外=7:1 女性:男性=5:3
メニュー タイ屋台料理 ガパオライス&焼きナスのサラダ 岸田さん差し入れ手製ティラミス
プチ労その70「国家と革命」第八回(ちえこさん)
第5章 国家死滅の経済的基礎
1
マルクスの問題提起
2
資本主義から共産主義への移行
<プチ労その70まとめ:レポートbyちえこさん>
今回は、労働者が主人公になる「共産主義」に今の資本主義を土台にしながら、どういう風に移行するのか? なぜ「今の国家のガラクタを投げ捨てるのに1世代が必要なのか?」を説明するところ。いわば、今までのまとめ。(「国家と革命」第5章「国家死滅の経済的基礎」の前半)
朝5時半からの病院調理勤務が3連勤の真ん中の日にも関わらず、長女の方が、マルクスと団結鉢巻をした猫たちのイラストを描いてくれ、次女の方は病院夜勤にもかかわらず、読み合わせに付き合ってくれたと言う、家族ぐるみのレポートは感動だった。
「この年齢になってレポート。できるかと思ったが家族も手伝ってくれた。この1年、エスクの闘争で仲間も増えてきて、自分はずっと労働者です」と言う彼女は、“今までのまとめ”だからこそ、凝縮されたテキストのこの部分をわかりやすく実感をこめて痛快に説明した。
“共産主義がそこから発生する資本主義”その資本主義とは何かをまず調べに調べる。「個々の労働者が持っていた生産手段が乱暴なやり方で取り上げられ、労働者は自分の労働を売る以外になく社会に投げ出される」「労働者の生産物は賃金のかわりに資本家のものになる」「搾り取られる労働者と肥え太る資本家が生まれる」
だから、レーニンが“貧困、抑圧、隷属、堕落、搾取の総量は増える”と言うのに対して、彼女は言う。「そういうなかで、昨日のデモにムギタくんとかは仕事で行けない。今日もゆいちゃんは、夜勤を変えられなくて来れない。労働者は生活がかかっている。まさに“政治からも締め出されている。”」そして、だから、レーニンが“訓練され、統合され、組織された労働者階級の反抗も増大する”と言うのがあらためて腑に落ちる。
彼女は言う。「読み合わせやってて、次女が“ブルジョア、プロレタリアって言葉、何?”と聞くので、そういう金持ちと労働者のことと説明した」さらに「エスクの仕事が回ってこないから始めた今の病院の仕事では、5時半勤務開始なのに、結局、準備と後片付けで前後30分ずつただ働きになっている。ほんと搾取されてる」という彼女は、「だから、“共産主義への発展はプロレタリアートの独裁という国家を通じて行われる”っていうのは、労働者が力を持つこと。“貧者のための民主主義”を実現するために」。
ここで、彼女は、2004年に旅行したチェコでの経験とソ連型の国家を打倒したチェコの“ビロード革命”の話をした。それは“社会主義を打倒した資本主義”の話というより、「チェコで感じことの一番は、今いうなら、デモが力だということ。労働者が生活のかかっている職場でストライキしてデモすること、それが一番の力だったということ」
レーニンは言う。“抑圧すべき相手が誰もいなくなると国家は死滅する。暴力がなくても規制がなくても共同生活の基礎的な規則を守る習慣をみんなが身に着けていく”。彼女は言う。「今は、同じ労働者なのに警察官たちが労働者を押さえつけてくる。」そして「みんながみんなのことを自分の頭で考え行動する“習慣”が必要。日本ではまだまだその意識がそこまで行ってないかもしれないが、やっぱり労働者の団結が大事です」。彼女が言った、「ビロードが革命のデモそしてストライキの力」も、その“習慣”の大事さを言っていると思う。
議論は、労働者と労働組合について盛り上がった。「ドイツでは、音楽家が交響楽団の垣根を越えて労働組合が強くて、何時まで練習と決めたら、指揮者や経営者が言っても時間通りに練習を終える」、さらにエスク闘争でまた仲間が増えそうなこと、「目の前でクビにされた仲間をほっておけない」とアパレルユニオンに入ってくれた仲間の話、、、。
70回目、素敵なプチ労にしてくれたレポーターと家族の方にあらためて感謝です。
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