映画「The True Cost ーファストファッションの真の代償」@アップリンクをたみとや定休日でやっと見た。
驚いたのは、平日昼間で二つの会場が満席100人、「中高年」はほぼ我々だけ。女性比率95%。しかしそれほどのものだった♪
以前、プチ労で推定した「マクドナルド日本、ユニクロ、ユニクロ中国の搾取の現況(↓参考)」のさらに底を抜けた状況が伝えられていた。
H&M、GAP、ユニクロなどの製品を縫製するバングラデシュでは2年前に縫製工場が「労働者が老朽化と亀裂を指摘したのに操業を続けて」崩落し1100人の労働者が死亡したこと、同じく政府が企業よりで労働法の適用も停止しているカンボジアでは低賃金に立ち上がった縫製労働者を警官隊が実弾で射殺したことを伝え、また、「現地の会社に委託しているので我々に責任はない」「実際、どれくらいが生活できる賃金なのかは労働者が申請すべきもの(!)」などのブランドの言い訳やアメリカで市民団体が提出した規制法案を「自由貿易の阻害だ(?)」と資本がタッグを組んで廃案にしたことなどを紹介した上で
7千人まで雇用を広げたフェア...トレードネットの「ピープルツリー」の活動とともに、200万人縫製労働者のなかで「労働組合をつくった」子連れの女性縫製労働者の涙する姿を伝える。さらに、先進国で低賃金の労働者たちが「消費者」として、「これなら買える」と安いファストファッションを「憂さ晴らし」に次々買う姿やアメリカの綿花農家にモンサントの殺虫剤多量配布で「因果関係は証明できない」もののガンが多発している姿も描かれている。
参考:プチ労その30「搾取の現況の推定」
・ネットに流出した「企業秘密」ビッグマックの原価から推定するとマクドナルド日本の資本の儲けは支払い賃金の3倍。
・ユニクロに勝訴した横田氏の取材をもとにした推定では、ユニクロ中国で、日本で1枚1990円のポロシャツを300円で生産し、物価調整後の時給300円で1日16時間労働の中国職工への支払い賃金に対して資本の儲けは4倍。
・さらに、ユニクロ日本で、1日ポロシャツ約50枚を販売して時給900円のショップ店員への支払い賃金に対して、資本の儲けは10倍。それから「ユニクロ得意のCM」にやたらお金を使った上でも賃金の2倍は資本に残る。
・ちなみに、日本社会全体で見ると、2005年で資本の儲けは、支払い賃金総額の4倍。(労働時間ベース、2005年産業連関表)