プチ労76回(手術後再開):みんなで食おう「賃労働と資本」第一回
参加者9人(うち1名4ヶ月)中高年:青年=5:4 地域:それ以外=6:3
メニュー:ハンガリーグーアッシュ(牛のパプリカ煮込み)
☆マルクス「賃労働と資本」☆
「資本主義社会では、資本家が 労働者を搾取していること」、いいかえれば、“なぜ、この社会ではみんなが食えないのか”について、マルクスが、1847年11月にベルギーで労働者向けに説明した講演会のパンフレット。(50ページ@500円。レポーター方式。)...
◎今回:プチ労その76「賃労働と資本」第1回概要
DVD「搾取ってなにか? 試算:労働者中心の社会」15分
<動画「搾取ってなにか?搾取のない社会の試算」スライド一覧のコメント>
2016.10.28
○マルクスの50ページのパンフレット「賃労働と資本」は、170年前に労働者向けに「賃金ってなにか、それはどう決まるか」からはじめて、資本主義社会の根本問題、「資本が労働者を搾取する」ってなにかを暴露。
「国家と革命」でレーニンが、革命で資本家を打倒してなくそうとした「搾取」。
○いいかえれば、なんでみんなが食えないのか?いきいきとくらせないのか? ということですが、だから、“みんなで食おう「賃労働と資本」”。
○そのさわりとして、動画では、前半で「搾取ってなにか?」という概説。
そして、「賃労働と資本」には描かれていないが、それがめざした「どうしたらみんなが食えるのか?」。
動画の後半では、それを今の日本の実際の数字を使って、搾取のない社会の試算をでしてます。
考え方は、山田さんのやった「国家と革命」第5章ともほぼ同じ。
◎動画を見る前の補足コメント
☆コメント1. 1ページ:“Ⅰ「搾取」ってなにか”で一番いいたいのは、社会に必要なものをつくりだすのは、「自然」の材料と道具を使って、やはり、人が手や頭を働かせた時。
社会に意味のあるものを増やすのは、そういう意味で、人の「労働」。
資本は何も増やさない。労働者が増やしたものを“搾り取る”だけ。「搾取」。
*「労働」は、本来、人の「自然」。人が一人では生きられないからお互いに働きかけあう。それで社会ができる。賃労働だけが「労働」ではない。やまゆり園の「障害者」も働いている。「自然」だからこそ、自然を大切にする。今の社会がその関係を切り離している。だから、命を無為にする戦争、原発を進める。「金」にならない介護、保育、看護、教育を「必要悪」にしか見ない。
「正当な契約で賃金払っているからあとはいいじゃないか」と言って。
☆コメント2. 4ページ:“Ⅱ今の社会の搾取”は、今の日本の社会全体の数字で見た。賃金に対して、労働者が作り出したものを搾取しているのは、概算で賃金の1.5倍。5ページ。
*見てほしいのは、これを作り出しているのが、先進国最長の週45時間の労働。「仕事は殺されても放すな」という電通で自殺。お母さんは「命より大事な仕事はない」と訴えている。週50時間以上労働している労働者の比率は、ドイツ10%、アメリカ16%、ロシア革命のロシアは今でも0.何%なのに日本は20%以上。
今、アベは、権利の保障されない非正規10割へ、これをもっとすすめようとしている。
☆コメント3. 7ページ:この搾取の元凶である資本を社会でみんなで共有しようというのが革命。
そのうえで、8ページ、搾取されていたものをみんなで社会に拠出すると、
①
労働時間を2/3にして、
②
医療と保育を含む教育と公共料金とを無料にして
③
働けない人に年金払って
④
月収21万円
社会は回るんじゃないかという試算。
10ページ、いいかえると、必要な労働時間は週の半分であとは自由。
こんなことをみんなで決めていこうということ。
そのあとは、2004年のアルゼンチンでは、実際、労働者が工場を自主管理して社会は回っていた、という記録。
*逆に今の日本と比べれば、資本だけ利益をため続けているのに、賃金はあげず、年金は下げ、社会保障は切り捨て、“原発電力、TPP、オリンピック、景気、成長”とさわがなきゃいかないのか。
反対にすればいい!
あとは、この試算をもう少し詳しくしたのが付いてるが、マルクスがなくそうといった搾取のない社会のありさま、これをどう評価するかおいおい考えてほしい。
○いろいろ、てんこもりなので、今の日本の状況とひきくらべながら、この内容について、賃金とはなにか、資本とはなにか、その関係は、等、すこしづつやっていこうということ。
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