参加者13人(初登場2人) 中高年:青年=5:8 地域:それ以外=8:5 女性:男性=5:8
メニュー フイリピン料理「チキンアドボ」(adobong manok) 、岸田さん差し入れ人参サラダ&唐揚げ
内容:
◎今回:プチ労その68「国家と革命」第六回(レポーターひでさん)
第4章 つづき。エンゲルスの補足的な説明(45ページ)
1 『住宅問題』
2 無政府主義者との論戦
3 ベーベルへの手紙
<その68まとめ:レポートbyひで>
「第3章 つづき エンゲルスの補足」の前半。「今までより具体的でわかりやすかった」とレポーター。
彼の要約もわかりやすく、議論も具体的になった。
●住宅問題
まず、レーニンは、パリコミューンの経験の意義を「今日の国家とプロレタリアの創る国家との類似点と相違点」という観点から説明するために、具体的な例として、エンゲルスの住宅についての考察を紹介する。「住宅難解消の本質は、都市と農村の対立の解消にあるが、大都市では住宅が十分にあるのに住宅難であることが今の問題。革命で行うのは、今の国家の官僚がわかっていても取り組まない配布。ただし、それは、無政府主義者がいうのとはちがって、国家が死滅するまでは無償での貸付は無理。」
レポーター「ところで、みんなは、住宅難ってナンだと思うのか? 都市と農村の対立というなら、家賃も安い農村に住めばいいじゃないとも思うが?」と問いかけると、
S「都市に労働者が働き口を求めて集中した結果の住宅難。事実、都営に応募し続けているが、今の国家行政は公営住宅を作らず、目黒区なんか、応募倍率は309倍。1戸の募集に対して309世帯の応募。」
Ta「こんな狭いアパートに住宅ローンを払い続け住み続けるので仕方ないと思っていたが、変えられるんだ、と衝撃。」
N「年金では足りず、家賃収入で暮らす老夫婦も多い。だから、革命後、全て無償に一気にはできない。」
●革命後、プロレタリアの過渡的国家=権威は必要か? 無政府主義者との違い
レーニンは言う。「国家をなくすべきという点で一致しているのに、“今日明日にも国家を消滅させられる”という無政府主義者に対して、まず、“ブルジョアの反抗を労働者が武装し組織された暴力で打ち砕く国家を拒否している”という点でマルクスは反対している」「プロレリアには、そのための国家が一時的、過渡的に必要である。これがプロレタリア独裁の国家。」
さらに、「無政府主義者は、国家という権威をまず廃止するというが、資本主義の成果として拡大している大工場、鉄道、郵便組織などの計画的な協同に権威がなくては運動不能になる。」
「今の国家を生み出した社会的諸条件が一層されない前に一挙に廃止することは無理。無政府主義者が言う自治という概念と権威という概念は、相対的なものだ。」
レポーター「(独裁とか権威っていう言葉はいやだが)“権威”っていうのが、金のためか、人を大事にするためか、どっちを向くものなのかが問題なのでは?」
S「労働組合が運営すると、そこでの”権威“は、義理・人情・団結のための向きになる。」
一方で、M「“権威”が必要な場合とそうでない場合があるのでは?また、“権威”は“主義”になっていくことが多い」
Ts「たしかに、ロシア革命後、1年で、労働組合に運営を任せることは終わった歴史がある」
U「過渡期ってどのくらいの長さかな?」
S「あとのほうで、レーニンは1世代と言っている」
字句の問題ではないにしても、「権威って、自治って何か?」レーニンは、3章前半最後では、「コミューンは、搾取者を抑圧せねばならなかった意味で、本来の意味で国家ではなくなりつつあった。住民自身が登場した。」と国家について再度位置づけた上で、後半では、「コミューンによる地方自治」を強調しつつ、「民主主義」について再考する。参加者其々の、今の、日常の闘いを踏まえて議論は続く。
◎Movie:プチ労2015年(25分)
◎根本ノブヒロさん「のんき節by三線」@プチ労その68
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