<まとめ>
〇何が「革命」を創りだし、「革命」は何を創り出すか。
パリコミューンの意義を総括した第三章の後半をレポートし彼女は言った。
「革命って、人権のこととかと思っていたけど、“コミューンの真の秘密は、労働の経済的解放を達成する政治形態”とあるように、”人のためのあらたな経済“を創り出すことが核心なんだ」
そして、「コミューンは自然な人間の生活の形態として発生という感じもし、今暮らしている制度があたりまえではないとあらためて思った」
彼女が今までのプチ労で考えてきたことも踏まえて、すっと伝わるまとめで、“人を踏みつけにする現代資本主義”と“それに対抗するコミューン”をめぐって、いい議論になった。
〇引き継がれるコミューンの歴史
U「パリコミューンは2ヶ月でどうつぶされたのか?」
T「プロイセンと卑劣な同盟をした共和政府に最後は負けた」
N「しかし、コミューンは日本でももっと古くからあった。1400年代の山城国など」
T「コミューンは引き継がれている。1917年に工場・兵士・農民ソビエトによるロシア革命だし、1980年にはお隣の韓国で光州蜂起。」
N「パリコミューンは歌い継がれる“インターナショナル”を生んだが、光州蜂起は“ニムのための行進曲”を生み、今日現在、ゼネストで闘う韓国民主労総に歌い継がれている」
T「さらに、2006年、HNが居たメキシコのオアハカ市では、賃下げ・解雇に対する教員労組のストに始まり、住民とNAFTAで土地を失った農民、サパティスタが共闘した“民衆評議会”が6ヶ月間市を占拠した。」
HN「サパティスタは山村で自給自足をしているが、オアハカ市という都市の闘争では、やはり労働組合がその機能も含め中心になって引っ張った」
E「えー!2006年なんてつい最近だ」
T「パリコミューンとほぼ同様に、オアハカコミューン(APPO)は、メキシコ政府軍の虐殺で最後は終わりをつげたが、オアハカ教員労組は闘い続け、1昨年の11月集会に登場した米カリフォルニア教員労組も立ち上がらせた。」
S「レーニンなんてはじめて手にしたが、コミューンっていいと思う」
〇コミューン:「労働者中心の社会」
N「Sさんが“音楽の仕事で食えない”ということだが、「労働者中心の社会」でこそ価値を持てる?」
T「以前、プチ労で試算をした。今の日本の実際の生産を前提に、資本の搾取を社会の共有に振り向けると、働ける人が週3日働けば、社会の医療と教育と家賃を無料にして、働けない人への年金をまかなった上で、十分暮らしていけると試算できた。その上で、残りの週4日に音楽活動で生み出すものが社会的にも新たな価値になる。」
*試算⇒プチ労その48
http://tamitoya.web.fc2.com/diary-2014-3-3.html#petitrou48
〇人を踏みつけにし続ける資本主義
T「同時に、膨大な無駄があることも試算で見えてきた。」
HD「いらない仕事が多い。例えば、服飾で、販売の仕事はいるのか。創った人が自ら売っていくというよな形がいいのでは。一方、今は、NTTの子会社で働いているが、見渡してみると、NTTは膨大な子会社群で何から何までやっている。とにかく大きくなろうとして、何でもつくって何でも売るし、働いてい居る人に目が届かなくなる」
HN「アメアパも同じだ」
N「トヨタで過労死が出ても、かまわないどころか隠蔽しようとする」
UI「一方で、介護、医療など人が足りない」