参加者:8人 中高年:青年=4:4 地域:それ以外=6:2
メニュー:ハンガリーグヤーシュ(牛すじのパプリカ煮込み。ハンガリー農民が貴族に下げ渡された固い肉を煮込んだハンガリー風味噌汁)、ブロッコリーと三里塚緑野菜のわさび醤油サラダ
内容:
第3章 国家と革命。1871年のパリコミューンの経験。マルクスの分析
1
コミューン戦士の試みの英雄精神はどういう点にあるか?
2
粉砕された国家機構をなににとりかえるか?
3
議会制度の廃棄
まとめ:
第3章は、パリコミューンの経験を総括し、「革命とは何か」を最も端的に語る「国家と革命」前半のピークをなすところ。
麦太によるレポートは、第3章の小見出しを自分なりに「1.打ち砕く 2.とりかえる 3.“習慣”による新たな秩序」とし、イラスト入りのレジメとともに、レーニンと格闘し、深め、自分の言葉で話す秀逸で懸命なものだった。
「“階級対立の発展につれて国家が階級支配の機構としての性格を強める”っていうのは、最近の日本とくにひどい。」「“議会がおしゃべり小屋で、政府は人々を騙すために相手を次々変えるカドリールの舞踏を続ける”ってそのとおり。国会の議論意味なし。閣議決定意味なし。学校の教員会議で教師に発言権がないのと同じ。大臣誰でも同じ。」「だから、“できあいの国家機構を使うことはできない”」
その上で、「国家機構をとりかえるときに暴力は必要か?」「新たな秩序とはどんなイメージか?」そして
「日本で人民革命を起こすことができるか?」とポイントをおさえた投げかけがあったために、みんなでの討論も活発になった。
国家権力との武力に圧倒的な差がある今、こちらはどうするのか?どんどんエスカレートしてしまうのでは?といった疑問に対して、ロシア革命でおこったこと、それは、広範なストライキと農民の蜂起が各部隊を変えていったんだというTの意見は、“私たちが持っている武器は自分たちの労働であり、ストライキなんじゃないいのか”とあらためて気づかせてくれた。
また、革命後の人々がみんなで自分でやる社会の機能として、レーニンの言う「習慣」をめぐって、「古代ギリシャの民会では議論を尽くした後の”行政“はくじ引きだった」「メキシコサパティスタでは、ルールを守らない悪い人をどうするか、長い議論を尽くして決める」「今の日本でも、食べ物の差し入れ、融通し合うなど、お金だけでない、人と人との関係を創っていきたいということころがみんなにある」等々、今後の社会をどう創っていくかという議論もいろいろ出た。
今の日本の状況にマッチしている学習で、とても面白かった。
何より労働者になって、さらに中身が太くなった麦太の成長を感じた。
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