りんたろう亭:プチ労その27「マルクス賃労働と資本」第5回ー資本って何か(前半)
参加者16人(初登場1、久々登場2 中高年:青年=6:10 地域:地域外=7:9)
メニュー:チキンカリー 人参ザブジ 三里塚さといものヨーグルト煮 大根サラダ 三里塚エシャロット塩漬け らっきょう
内容:
1.なぜ「賃労働と資本」か。「賃金」を終わって
〇3.11原発いらない県民大集会@郡山市でデモに入ってきた「それしか仕事がないから除染のバイトをしている」青年ともっとどうつながるのか?
〇原発を止めるために立ち上がる人は増えてきた。「段々止めれば」が「今すぐ」「再稼働なんてとんでもない」になってきた。
でも、「仕事がなくなると困るから」黙っている人は多い。「原発はよくないけど、それぞれの仕事の話は別だ」という人はもっと多い。
○今、「みんなが食べて、生きていくために出来た仕組み」それが「人の命と働きが大切にされない仕組み」として、動き続けている。
みんなで「仕事の話」をしないとならないんじゃないか。
社会の価値を創っているのは労働者みんなの働きじゃないのか? 180年前にもそう言ったマルクスから、まず、「賃金とは何か」を見てみた。
2.「賃金」のみっつのポイント
@賃金は労働の報酬ではなく、労働力という商品の価格
A価値法則:商品の価格はその生産費で決まる。そして、商品を生産するのに共通しているのは労働者がある社会的に平均的な労働時間を費やしているということ。原材料・機械は過去に労働時間が費やされたもの。今、その原材料・機械を用いて、さらに労働時間を費やして商品が生産される。だから、商品の価格は生産費、つまりその商品に費やされた労働時間によって決まる。
B「価値どおり」:資本家は労働者の労働が創りだした価値である商品をその「価値どおり」売ってもうけを得る。階級全体としては、賃金も労働者の必需品の「価値どおり」に決まる。
3.資本ってなにか
○賃金を支払う資本ってなにか。価値どおりに取引をしてなぜ資本はどこから搾取するのか
○一般の経済学者は「資本は新たな生産に役立つモノの塊り」というがそうか?
4.そも「生産」とは? 序局:椎名レポートから
○マルクスは言う「生産のさいに、人間は、自然にはたらきかけるばかりでなく、また互いにはたらきかけあう。彼らは、一定の仕方で共同して活動し、その活動を交換することによってのみ、生産するのである。生産するために、彼らは互いに社会的連関や関係の内部でのみ、自然に対する人間の働きかけが行われ、生産が行われるのである。」
○椎名さんは言う(序局2号:”3.11を経た私自身へのレポートー3.11以前、里山で、大地に立って生きていた”から)「いのちまるごと明日に運ぶ。それは経済の最小単位。その上で、関係性を組み立てる。大空を大地を縦横に、横に、他の生き物も並べながら、人間としての命をどう絡ませていくのか、人間としてのいのちの関係性としての経済学、総合学のようなものはないものか。。。」
○椎名さんは、社会の価値を生産する労働者のいのちと働きを里山で考え、その関係性を、今、あらたに創ろうとしている。
○一方で、今、資本は、歴史的な人と人との関係性のなかで資本となっている。労働能力のほかになにも持たない階級が存在していることが、資本の必要な前提である、この歴史的な社会で。
5.資本の本質
○それでは、どうやってモノの塊りが資本のなるのか。生きた労働が「死んだ労働」を搾取して増えることによって資本となる。
6.搾取の仕組みの論点:我々は何をどういう風に奪われているのか(次回)
・“価値どおりに売買する正当な取引”による搾取(価値法則)
・”価値”を生まない労働があるのか?
・搾取が、眠っている間も、社会中にも、広がり、“価値どおり”でもなくなるーOccupyの政治経済学
7.行動提起⇒6.10国鉄闘争全国運動全国集会へ!
沖縄闘争ムービー視聴