2011年6月(7)

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6月29日(水)

電力総連、原発推進の姿勢変わらず〜高飛車な対応

核燃ゴミ行き場なし〜来年4月にすべての原発が停止しても電力は足りる

電力総連、原発推進の姿勢変わらず〜市民団体に高飛車な対応

「福島原発事故緊急会議」プロジェクトのメンバー約40名が、6月29日、東京田町に本部事務所のある東電労組・電力総連に対して「原発推進方針の撤回・被曝労働者の支援」などを求める要請行動を行なった。東電労組は門前払いで一切対応を拒否した。周辺は、警察が配備されていた。

一方、電力総連も建物入り口を10人弱の職員がバリケードをつくる異常な対応(写真上)。電力総連・内田事務局長は、「代表6名にしぼること、マスコミの取材拒否、カメラ・録音は不可」という条件を付けてきたため、約20分にわたり、建物の入り口でやりとりが続いた。電力総連側がきわめて強硬な態度であり、結局、緊急会議は6名に代表をしぼった。

話し合いは1時間半ほど続いたが、終始、内田事務局長の高飛車な態度が目立った。内田氏は「原発に代わる安価で安定したエネルギーで、説得力のある話はない。とにかく今は事故の収束が第一。あとは政府の判断を注視する」と述べ、自らの主体的責任は放棄し、原発推進の姿勢は変わらなかった。また申入れされたことが極めて不愉快な様子で、「私たちは社会的団体ではない。申入れを受ける立場ではない。もう来ないでほしい」と最後は一方的に席を立ってしまった。(レイバーネット日本)

来年4月にすべての原発が停止しても電力は足りる

現在35基停止。再稼働しなければ2012年4月にすべての原発が停止する↓

↓原発がなくても電気は足りる:政府は火力発電所等の状況を一切説明しない

■電力不足と電気料金値上げは国民への恫喝だ(ブログ世界の真実はどこにあるか)

小出先生の主張を自分なりに簡易検証することにした。


まず、今年の電力需要予測を調べる。

「平成22年度電力供給計画の概要について 経済産業省 平成22年3月31日」

「平成22年度電力供給計画の概要」
http://www.meti.go.jp/press/20100331011/20100331011-1.pdf

資料の11頁、pdfでの19頁
「表2−1 今後の需給バランス(8月需給バランス、送電端)」

から、平成23年度の最大需要電力は17,161万kW。

(表右肩に単位の記載が無い、なんともお粗末な資料だこと)


次に電力の供給量を調べる。

経済産業省 資源エネルギー庁の統計情報を参照。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/denryoku/result-2.htm
平成23年度 1-(1)発電所認可出力表(XLS/27KB)

一般電気事業者10社合計の認可最大出力。
  水力発電 3,528万kW。
  火力発電12,442万kW。
合計   15,970万kW。

「認可最大出力」の定義を明確に認識しているわけでは無いので数字の扱いが甘いことは重々承知。

ここまででは最大需要に対して1,191万kW足りない。

が、ここまでの数値は電力10社の合計でしかない。

これに電源開発株式会社(J-POWER)分を勘定する。
  水力発電   857万kW。
  火力発電   841万kW。
合計    1,698万kW。

電力10社15,970万kW
電源開発  1,698万kW
合計   17,668万kW

最大需要電力は17,161万kWに対して、水力発電と火力発電のみの認可最大出力17,668万kW。

スペック上は足りてます。

繰り返すが水力発電と火力発電の合計のみである。

ここで問題となるのが『稼働率』だ。

発電所の稼働率を決定するファクターは何であろうか?

部外者には知る事が出来ない。

石炭、LNG、石油といった燃料の供給が不安定であるとは思えない。

各国共、日本への化石燃料の供給を積極的に支援すると言っている。
(彼らはそれが商売だから当たり前)

財団法人日本エネルギー経済研究所が6月13日に電力料金アップの試算を発表した。
http://eneken.ieej.or.jp/data/3898.pdf

「世帯あたりコスト上乗せ額+1,049円/月」というものだ。

この試算の元となる前提条件に火力発電所の稼働率の想定が記載されている。

石炭火力 85%
LNG火力  68%
石油火力 55%

「過去の実績、燃料受け入れ能力の実態、業界ヒアリング等を通じて、年間平均の最大値を想定」
しているそうだ。
http://eneken.ieej.or.jp/data/3880.pdf
3頁

この稼働率、一般的な製造業の工場ライン稼働率と比していかがなものか。

電力会社各社は稼働率が低い理由を論理的に説明するとともに、最大稼働率を達成するための施策を真摯に検討し速やかに実行に移すべきだ。

さらに長期停止中の火力発電所の扱いが不明確(統計数値に算入されているか否か)である。

もし認可最大出力に算入していないのであれば、その分加算可能である。

火力発電の『稼働率』が現実的には100%にならないとすれば、水力発電と火力発電だけで最大需要電力をまかなうことは厳しそうだ。

だからといって原子力発電が必要か、というとやはり必要ではない。


『埋蔵電力』がある。全国の企業が持つ自家発電がいわゆる埋蔵電力である。

これを合計すると東京電力の供給量に匹敵する6,000万kWにも上る。

水力発電と火力発電の認可最大出力17,668万kW
埋蔵電力             6,000万kW

合計 23,668万kW。

平成23年度の最大需要電力予測は17,161万kW。

これでもまだ足りないと言うか!!!

夏野菜のラタトウユ

ばあちゃんの空豆とじゃがいも

熱い日にはピリ辛ペンネ・ボンゴレ・アラビアータ

トトロ好きあよ

宮崎勲「借りぐらしのアリエッティ」を視る

6月28日(火)

三里塚人参・セロリ・ズッキーニ入りラタトウユ

 

宮崎駿・監督の原発メッセージアニメ(1995年:6分48秒)

地表が放射能で汚染され、病気が蔓延し、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来の都市が舞台。地上の巨大な建造物は廃棄された原発。(ウィキペディア)

6月27日(月)
プチ労働者学校その16:記録

6月26日日曜日 参加者15名
テーマ:なぜ反原発なのか、どうやって止めるのか

参加者のコメント:

YK:広島の被爆者の方の話を聞いた。「誰も恨んではいないけれど、願いはひとつだけある。こんな体にした原発を世の中からなくしたい。」人殺しのための核の平和利用はありえないとそのとき思った。それで上関原発に行った。

TS:福島に行った。福島の人とデモをした。デモコールは,まさに本当の叫びになった。自分たちが、必死に考えて練り上げてきた叫び・ことばは、福島現地でも通用すると思った。

HK:大学の政治学の講義で先生が”今の生活レベルをおとしても原発を廃止したい人”に手を挙げたのは80人中自分だけだった。先生もショックを受けていた。

TK:ガイガーカウンターを実際に使う体験をした。パッと出た数字が0.3ms。東京でこれをどう考えるのか。

TS:これもまたどんどん売ろうとする、資本を増殖する道具になる。

HD:携帯とかに機能をつけて高い値段で売りそう。

UN:浜岡の原発をみにいったことがある。あくまでクリーンで安全を繰り返す。本当は必要ではないのに必要だという。信じてはいけないと思った。

OB:小笠原でも放射能汚染の測定をしたいという声があがったのに、役所や教育委員会が止めに来た。世界遺産に認定されるためには汚点になるからではないか。世界遺産指定は住民には「迷惑」の声も多い。

MT:学校で署名を集めると集まるが、みんなちゃらい話しかしない。自分で考えないと、テレビや新聞のいうことを信じてしまう。

YM:賛成派は現実問題というところで迫ってくるので理想論だと反対派がまける。それぞれの足場から具体的な反対をしていかなければ。

TS:福島でデモをやろうといったとき、一番偉い人たちは「とんでもないと言ったのに、現場の先生たちに火がついたという話を聞いた。核廃絶の闘いをしてきた広島の教育労働者も今、熱い!!先生たちはまじ怒っている。現場の声をどんどんあげていくのが重要!

RT:昨日クラスメートや先生から30筆も署名を集めたMTくんに触発されて久しぶりにクラス会に参加して署名を集めた。12筆ゲットしたが、原発に関連した会社のひととかは、「できないんだよー」と言ってしてくれなかった。つくってきたもののなかでせめぎあってるっていう感じもした。

MB:ポイントは労働者が原発を止めるということだと思う。

MM:相変わらず、友人とか親とか、原発の話になると引いちゃうというか、聞きたくないというのが強い。でも署名集めてみます。吉祥寺のデモに参加します。

新しい人を4人迎えてのプチ労となった。認識をみんなで作りたいのだがむずかしい現実の話についつい引っ張られてしまうときがある。自分の原点をまず固めて、そして人に話していく具体的な原発への反対、危険なものだから反対しているだけではない、これこそが人の命も労働も無視するシステムの集大成なのだ。高校生からおじさんまで意見を出し合えるこの場をさらに大切に作っていきたいと思った。(byたみとや)

昨日の大根サラダあらため夏野菜サラダと夏野菜カリー

6月26日(日)
りんたろう亭:プチ労働者学校その16「反原発★反失業」

小笠原を拠点にするアーティスト音骨夫妻、高校生二人、初登場

メニュー:三里塚ミニコーン・ズッキーニと挽肉のカリー、キャベツとじゃがいものザブジ、大根のサラダ

高校生M太くんは、学校の先生・友人からたくさん反原発署名をもらってきてくれた。なので、亭主も、しばらくぶりの高校クラス会に参加し、20人くらいのうち先生ほか12人が署名してくれた。

レジメ↓

参考資料:クリックすると全文12ページ見れます(PDF版)

「原発がなくても電気は足りる」補足: 電気事業連合会編纂「電気事業便覧」によれば、日本の火力・水力発電の設備容量が約1.89億キロワットであるのに対し、平成21年8月7日に記録した年間最大電力量が1.59億キロワット。差し引き3千万キロワットもの「余剰」が確保されている。

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