最近の各闘争団・各原告のニュースを見ると「長い間、ご支援ありがとうございました」「和解調印、国鉄闘争解決へ!本当にありがとうございます」との表題を多く見かける・・・・
紙面には「引き続き雇用問題は残りますが」との一文が続く・・・支援・共闘の皆様に感謝の気持ちとして書かれている事は充分承知はするが、現在の私の心境としては支援・共闘の仲間に、まだまだこの言葉は感謝の気持ちとして伝える事は出来ない・・・
安堵の気持ちを表すのも、長期闘争の苦労も充分に理解し批判するつもりもないが、私には胸に引っかかり受け止められないのだ・・・・
国鉄闘争が何だったのか?を考えた時に、私達が目標に掲げたのは単に「解雇撤回・JR復帰」ではなく人権や差別、弱者切捨ての社会、企業優先の社会、労働者の権利の抑制等々、奪われ続けた労働者の「生活と権利」「平和」を取り戻す大切な闘いだったのだろうと思う・・・自分達だけの思いや理屈だけで終わらせてはならない闘いだったはずだ・・・だからこそ「四党合意」に反対した私達に支援・共闘する多くの仲間が出来たのだと思う。
そのような中、現在到達したのは金銭だけである・・・雇用問題が解決しなければ「不当労働行為のやり得」を許し、人権も差別も、今抱える社会的な問題に対しても何の道筋も闘いの教訓も残せない・・・・と思う・・・
お金では人生も時も取り戻す事は出来ない・・・たしかに雇用されたとしても現実の時は帰っては来ない・・・・
しかし、政府に、旧国鉄に、JRに雇用の責任をとらせる事こそが、今後の労働運動に、労働者に、社会の為にも重要なのだ!
犯した罪は必ず償わなければならない・・・たとえ国家だろうが、大資本であろうが、弱い労働者でもあきらめず、団結し闘えば必ず道はひらける事を証明しなければならない・・・
「ひとまず区切りとして」との思いはあるだろうが闘いは終わりはしないのだ・・・今一度、残された課題を、どう決着させるのか?に全神経を集中させたい・・・(終)