Ｈ分会長不当解雇に対する抗議文・要求書

我々福祉労働者連帯ユニオンとまっとう分会は、満腔の怒りでもって本日のＨ分会長の不当解雇を弾劾する！

朝７時に、仕事に就こうとしたＨ分会長を、弁護士や社労士を動員して取り囲んで、「今すぐ職場から出ていけ」と制服のまま雪空に叩き出すとはどういうことだ！　「解雇」理由だとか１ヶ月前の解雇予告だとか、さらにはS社長が日頃くり返す「ご利用者のため」とかの一片の「正当性」すらかなぐり捨て、ただただ、職場からＨ分会長と組合を排除したいという資本の本性をむきだしにしたということではないか！　そんなに組合が怖いのか！

S社長は、実に２１項目もＨ分会長の「問題行動」を並べ立てて、「勤務成績が不良」「勤務状況が不良で改善の見込みなし」と断定しているが、ちゃんちゃらおかしい！２１項目のうち、実に１１項目が職場での団交要求やビラ張りなど組合活動を理由にするものであり、１２０％労働組合法違反の不当労働行為ではないか！

そして残り１０項目のうち、２つが「身元保証書の不提出」「朝礼での理念の唱和拒否」であり、これまた不当な労働者支配に対する当然の行動だ！

さらに残る８項目が仕事に関するものだが、「０８年１月１５日に、夜中に施設玄関につっかえ棒をした」「０８年１月３０日に介護記録を勝手に閲覧・撮影した」「娯楽中に利用者を入浴に連れ出した」「防犯用ビデオカメラを切った」「ヒヤリハット報告書を出さなかった」「全体会議に出なかった」など、いいがかりや些細な事柄のこじつけでしかない。解雇はおろか、処分の口実になどなるはずがないデタラメ極まりないものではないか。

大体、１年以上前からのこれらの項目に対して、けん責などの処分を出したことがあるのか？　S社長は答えよ！　処分もなしにいきなり解雇なんて絶対にありえない！　そもそも「問題行動」って言い方自体がふざけきっている！！

さらにいやらしいことに、「平穏な環境は破壊されている」と称して「警察署の助けを求める職員１２名の連署」（０８年１１月２６日）「出勤停止を求める職員１４名の連署」（今年１月２２日）を組織している！！　こんなものが自主的に出るはずがない。事実上の業務命令による労働者支配だ。本当に「改善」を欲していたというならば、これらの連署をＨ分会長に示して職場で真剣に討議をするはずだ。そういうことをしたというのか！　答えよ！

しかし、こんな労働者支配はいつまでも通用しない。Ｈ分会長さえ職場から排除すればなんとかなると思ったら大まちがいだ。既に、まっとう分会には、S社長−H施設長のおぞましい労務支配に怒る労働者が次々と結集している。労働者をなめるな！

S社長よ、弁護士を４人も雇うカネがあるならば、職場に人員を補充せよ！　Ｈaさんを職場に戻せ！　Мさんを職場に戻せ！
S社長よ、H施設長よ、労働者の怒りに震撼せよ！　お前たちは墓穴を掘った。こんなボロボロに破綻した「解雇理由書」やカネで雇った弁護士で何とかなると思うな！

我が福祉労働者連帯ユニオンは、この弾圧を絶対に許さない。組合の総力をあげ、地域の労働者に呼びかけて解雇無効・解雇撤回を闘いぬくことを宣言する。この闘いは、「派遣切り」など使い捨て解雇を受けて怒り立ち上がる４０万とも１７０万とも言われる膨大な労働者と結合し、「生きさせろ！」ゼネストの闘いを展開している全世界の労働者の先頭で、腐りきった資本主義社会を根底から打倒する闘いだ。何よりも、その主体はまっとう職場の労働者だ。まっとうの労働者は、今こそともに立ち上がろう！　

一、Ｈ分会長の解雇は無効だ。まっとう資本は、ただちに謝罪しH分会長を職場にもどせ！
一、早期に団交に応じよ！　S社長・H施設長の出席を要求する！
一、Ｈa組合員・М組合員を職場にもどせ！　
一、不当労働行為に対して謝罪し、二度とおこなわない旨の公示を行え！
一、Ｈ分会長・Ｈa組合員・М組合員それぞれの職場排除と不当労働行為に対して賠償金を支払え！