たみとや日誌

10月(6)

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10月20日(月)

今日のたみとや

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!バクさんからの手紙”石鎚のふもとから”ーその2

与論島”元気の店”に荷物を送る
今日のRたろう
”街”で出会ったYajiくん来る!
元気そう。また来てね!
Nanakaていねいにボランティア

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!バクさんの手紙”石鎚のふもとから”

その2(10月18日日誌:その1からつづく)

バクさんは、16年間もの未決拘留を経て一審で無罪になったのに、証拠調べもしない高裁での差し戻し決定で、「差し戻し審」を闘っている⇒6月30日たみとや日誌を参照。 彼は、東京での公判の一方、故郷に住んで、彼のお父さんの介護をされている。

バクさんから手紙をいただき、「完全無罪をかちとる会」の交流誌”無罪”に掲載された原稿を送ってくれたので掲載させてもらいます。

石鎚のふもとからーその2

 ところで、「介護が楽になる魔法の言葉」(野原すみれ、大誠社)という本は、どのような「魔法の言葉」をかけてくれるのでしょうか。

 猫をなでるように、「耐えてがんばるのをやめよう」とか、「人を犠牲にする介護はもってのほか」とか、「介護者はみんなの手を借りよう」とか、「忍耐なんて美徳じゃない」とか、「いい加減にして休もうよ」とか、また「親からの介護の報酬をとろう」とか、「公的サービスを目いっぱい利用しよう」とか言ってくれるのです。

 それらの言葉に接したら、たしかに一瞬は気が晴れるかもしれません。

 しかし、「”介護の苦労”というのは、そのほとんどが介護の方法や費用などではなく、”精神的な問題”だ」といわれると、全然違う、と返す外にありません。加えて、「介護保険は、家族だけでは高齢者の介護が厳しすぎるため、社会全体で面倒をみていこうと導入されました」と述べて、現状の介護保険制度を全面的に肯定しているのには強い怒りを感じます。

 さらに、「老人ホーム同士の競争が激しくなることで、入居金の低価格化や設備・サービスの質的向上も期待され」、「介護ロボットが介護者の多くの作業負担を軽減するであろう」などというに至っては、壁に向かって本を叩きつけたくなります。

 「介護事業」が競争や効率を重視すればするほど、介護労働者の労働はますますきつくなり、手のかかる利用者はますます施設から在宅へと追い返されて行きます。熟練した労働者による公的介護を最も必要とする物ほど、いっそう家族に押し付けられるということです。

 介護と効率は絶対に両立するものではありません。もちろん、「介護ロボット」などが個々の利用者の複雑な個性に合った、きめ細かい「人間的な」介護を進めることなどできるわけもありません。

 著者は、「実母・義母の介護を15年体験」し、その間に「介護の参考にしようと本屋に行っても、あるのは専門書や美談調の手記ばかりで、介護者の立場で介護者を励ます本が一冊もないことに怒りを覚え」、それで自分で何冊かの本を書き、「がんばらない介護」という流行語を生み出したのだそうです。

 高見から現場を見下すような専門家の一般論や、経済的な困窮とは縁のない著者による幻想的な介護美談など、私も少しも読みたくはありません。しかし、上記の引用箇所を見ればはっきりするとおり、著者の主張は、国家による福祉の抹殺をそのまま肯定した上で、苦しんでいる介護者に「がんばらない介護」を延々とがんばらせるというものでしかありません。こんな本の帯に推薦文を書いている鎌田實医師の有名な「がんばらない」精神の正体も、きっとその類なのでしょう。

 民営化・効率化とたたかう福祉労働者のたたかいは、同時に利用者のたたかいでもあり、またそうでなければなりません。福祉労働者の賃上げ・増員・時短・非正規雇用撤廃は、介護利用者の最も切実な要求でもあります。

 家族を介護する介護者は、全て国費による完全な公的介護を実現させる、という方向でのみ現在の苦しみから解放されます。介護される者と介護者家族の「生きさせろ」のたたかいは、資本家階級とその国家と対決し、医療福祉労働者との団結を組織することです。

10月19日(日)

今日のたみとや:「ジュゴンの保護、3度目の勧告だよ!」by Kanako

今日のりんたろう亭:Tomishoya and her good friends

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!「世直しイッキ!大集会」

『国際自然保護連合 ジュゴン保護で3度目の勧告』

652d0c34.jpg「名護市辺野古の新基地建設予定地に生息しているジュゴンの保護を求める3度目の勧告案が、日本時間の10月14日夜、スペインで開かれたIUCN・国際自然保護連合の総会で採択されました。」

Kanakoが、「”ジュゴンの保護、3度目の勧告”って朝日小学生新聞に載ってたと!」と教えてくれた。ありがとう!!
 

←Machikoさんのコサージュ”Moon Drops"

続々、お買い上げ予約が入っています。

「スペインは数年前から景気悪くて、非正規労働も増えてる」世界情勢を教えてくれたMさん。Gracias!Ademas, encontremosnos

今日のりんたろう亭

Happy Tomishoya's Marriage & Pregnancy with her good friends !

Kanae
Maki
Taba

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!「世直しイッキ!大集会」

自己責任ではない 命を削らないで 『反貧困ネット』 都内で2500人集会:11月19日東京新聞

社会を変え政治を変えよう!〜2000人が反貧困・世直しの声あげる:レイバーネット日本


以下の写真は、東京新聞、レイバーネット日本から転載。

10月18日(土)

今日のたみとや

土曜のりんたろう亭:男たち

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!バクさんからの手紙”石鎚のふもとから”ーその1

ご寄附でいろいろ入荷:アンティーク小物
ゼンマイひかり号
陶器たち
バッグたち(うごきます)
働く大家Heizo
火も使い高度な仕事だ
大家夫人Eikoの働き:Rineの相手
Eikoの働き2:差し入れ
Rine「おばあちゃん、うけるー!」
Kanako姉妹、友人ご案内
いつも素敵なご寄附をありがとう!Hさん。かかえているのは、愛犬Rani。新種ビジョンフリーゼ!
土曜のりんたろう亭
男たち
はじめて焼肉
カプサン飯は、今週号週刊モーニングのクッキングパパのきざんだ生とうがらし、にんにく、ハムの炊き込みご飯。峻烈なとうがらしの香りがおいしい。
ねぎと水菜のセンチュ
豚小間とピーマン、ナスの玉ねぎ味噌炒め
豚ひきと大根、かぶの透明スープ
アップします
うごきます

生きさせろ!素敵に働くために:11.2日比谷へ行こう!バクさんからの手紙”石鎚のふもとから”ーその1

バクさんは、16年間もの未決拘留を経て一審で無罪になったのに、証拠調べもしない高裁での差し戻し決定で、「差し戻し審」を闘っている⇒6月30日たみとや日誌を参照。 彼は、東京での公判の一方、故郷に住んで、彼のお父さんの介護をされている。

バクさんから手紙をいただき、「完全無罪をかちとる会」の交流誌”無罪”に掲載された原稿を送ってくれたので掲載させてもらいます。

石鎚のふもとからーその1

 いきなりですが、父の排便が”少量ずつ・頻回”という傾向になってきました。歩行がおぼつかなく、左手が動かない父は、一人でトイレに行くことができません。自分でオムツをおろせないので簡易トイレで用をたすこともできません。介護者は結局、朝から晩まで排泄の世話と後始末に明け暮れ、ウンザリさせられます。

 「介護がラクになる魔法の言葉」(野原すみれ 大誠社)という本は次のように書いています。「家族による介護には、夜も昼もありません。365日・24時間休みなしという状況に陥ります。そして、思いは悪い方に、悪い方にと流されて、やがて”絶望”が顔を出します」、「多くの介護者は、心身ともに疲労困憊して倒れるか、ある日突然に虐待や殺人、心中に突っ走る可能性もあります」。

 私自身については、現在、昼間は、1日3時間の訪問介護や、週2日のデイサービスを利用しています。夜は、父のベッドをベニヤ板などで囲い、父が転げ落ちそうにないことを確かめたら、少し離れた部屋に”避難”しています。ふすま3枚を隔ててなにやら父の叫ぶ声が聞こえてきても、よっぽどの絶叫か物の壊れる音などがしなければ、無視を決め込んでいます。

ですから、「24時間」ということはありません。それに公判日前後の兄との交代期間があり、月に一度1週間のショートステイを利用していますので、「365日」ということもありません。

 とはいえやはり、父の状態が四六時中どうしても頭から離れず、また、要介護1で認知症気味の母の”見守り”もありますから、親の介護から全的に心身が解放されるということはありません。

 病院で父に付き添っていた頃に、老親の介護のために表情が消えてしまった女性を見かけたことがあります。病院では、リハビリ室などで介護者同士が励ましあったりすることがありますが、その人はけっして会話に加わらず、また、誰もその人に声をかけることができませんでした。

 長く続いたにちがいない重い苦しみが顔に張り付き、その苦しみが外界への関心を奪い去ったように見えて、胸をつかれました。

 延々と続く家族による介護というのは、決してあってはならないことです。(その2に続く) 

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